イーロン・マスクCEO率いる米宇宙企業SpaceXが9月15日(現地時間)に打ち上げた、民間人だけが乗船する「Crew Dragon」は、3日間地球を周回した後、18日午後7時6分、米フロリダ州ケネディ宇宙センター沖に無事着水した。

 「Inspiration4」と名付けられたこの宇宙旅行は、民間人だけによる有人宇宙飛行としては世界初。SpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられた。

 Crew Dragonは着水後すぐに回収船「GO Searcher」のメインデッキに吊り上げられた。Inspiration4の4人の乗組員は宇宙船を降りた後、健康診断を受けてからヘリコプターでケネディ宇宙センターに戻った。

 大気圏突入の際、宇宙船外部は華氏3500度(摂氏で約1900度)になるが、乗員は空調で涼しいまま無事帰還した。落下速度は時速560キロから一段回目のパラシュートで時速160キロまで減速し、2段階目のパラシュートによって着水時の速度は時速24キロにまで減速していた。

 この宇宙旅行では、微小重力が人体に与える影響を調べるためのデータ収集などが行われた。軌道上を飛行中は、地上のがん患者との動画チャットや、俳優のトム・クルーズとのチャットなどが行われた。

 SpaceXは今後も民間人の宇宙旅行をサポートしていく。来年にはISS(国際宇宙ステーション)への宇宙旅行が計画されている。