ゲーム開発事業を手掛けるTVT(東京都渋谷区)は5月25日、新作ゲーム「Project Shaz」のキャラクターデザインに、同社が権利を持たないイラストと同じ構図のものがあったと謝罪した。問題となったイラストは24日に公開したもの。イラストを見たユーザーから「トレースではないか」と指摘を受け、事態が発覚した。

 問題のイラストは、企画者とデザインの方向性を探るために、内部資料として作成したイメージラフだったという。イラストは画像を切り貼りしてレタッチする「フォトバッシュ」という手法で作成。同社が権利を持たない画像も使い、ポージングやボディーラインはそのままになっていた。

 情報公開時には公開できるデザインと誤解。十分に確認しないまま内部資料用のデザインを公開してしまったという。

 問題のイラストの下部には「まず『カラーを多めに使う(カラフルさ)』『デザインやフォルムの多様さ』を重視して、なんかはなやかでいろいろあるな〜みたいな雰囲気(頭悪い表現)を目指してみた」などの文言が記載されており、ネット上では「社内向け資料では?」と指摘する声も上がっていた。

 同社は「内部向け資料だったとしても権利がクリアになっていない画像を使った制作方法は、不適切だったと認識している」とし「制作および情報の確認フローが甘く問題があった」と謝罪した。

 今後の対応として「当該キャラクターデザインは使用せず、内部用、外部用問わず新規でのデザイン作成を行うことを約束する」(同社)とし、トレース元となったイラストの権利を持つ関係者に謝罪すると説明。社内での確認フローについては、担当者同士のコミュニケーションを徹底するという。

 TVTは、ゲーム「GOD EATER」シリーズや「フリーダムウォーズ」に携わったクリエイターである保井俊之氏が代表取締役を務める会社で、2019年に創業。Project Shazは、新作のマルチプレイアクションゲームとして開発中であることを24日に発表したばかりだった。