「あなたを追跡しない検索エンジン」を謳う米DuckDuckGoは8月5日(現地時間)、同社のWebブラウザアプリ(iOSおよびAndroid)とWebブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edge、Opera)向け拡張機能で、米Microsoftのサードパーティ追跡スクリプトもブロックすると発表した。アップデートにより12日までに完了する見込み。また、現在β版として提供しているデスクトップ向けWebブラウザでも9月1日までに完了するとしている。

 これは、プライバシー研究者のザック・エドワード氏が5月に、同社のWebブラウザがMicrosoftにサードパーティWebサイトでの追跡スクリプトを許可していると指摘したことを受けての対応だ。DuckDuckGoのガブリエル・ワインバーグCEOは当時、これはMicrosoftとの検索シンジケーション契約による制限によるものだが、この制限を取り除くためにMicrosoftと話し合っていると説明した。

 ワインバーグ氏はブログで、Webブラウザと拡張機能でのトラッカー対策についてより透明性を高めると語り、追跡保護の方法について丁寧に説明するヘルプページを公開した。

 サードパーティトラッキングのブロックが完了した後も、初期設定ではDuckDuckGoの検索広告をクリックすると「bat.bing.com」のリクエストが広告主のWebサイトに読み込まれる。これも嫌なユーザーは、設定でDuckDuckGoの広告を無効にすることで、これも回避できる。

 同社の資金は主にVCや有志からの出資だが、2021年5月から検索広告を展開している。

 最終的には広告の有効性評価をbat.bing.comに依存せずに済むよう、現在プライベート広告コンバージョンのアーキテクチャの開発に着手したという。

 「この問題を解決しようとしているのはDuckDuckGoだけではない。SafariはPCMに取り組んでおり、FirefoxはIPAに取り組んでいる」とワインバーグ氏は語る。

 米GoogleはChromeでのサードパーティーCookieを廃止しようと取り組んでいるが、完全廃止の目標期日を再三延期しており、7月27日には「2024年後半」とした。