渋谷区は8月9日、独自のデジタル地域通貨「ハチペイ」を2022年中に開始すると発表した。渋谷区内限定で使えるキャッシュレス決済で、コロナ禍以降、大きなダメージを受けている飲食店、小売、劇場/ライブハウスの文化施設など、企業や商店街の活性化支援を目的に導入するという。

 ハチペイは、カヤック、ジェーシービー、ポケットチェンジと協働して提供するもので、クレジットカードや一部ATMからチャージし、QRコード決済やNFCタグで決済できる。デザインは、渋谷区観光協会公式キャラクター「SHIBUYA LOVE HACHI」(LOVEの部分はハートマーク)を起用する。

 渋谷区民以外でも利用でき、ポイント還元やプレミアム付き商品券、割引などの特典が受けられる。また、マイナンバーカードの読み取りを使った区民認証により、渋谷区民向けのキャンペーンも計画するという。渋谷区内での消費喚起に加え、地域コミュニティの形成、ハチペイの利用状況に関するデータを活用したスマートシティ推進にも役立てるとしている。

 ハチペイは、カヤックが開発したコミュニティコインアプリ「まちのコイン」(通貨名:ハチポ)とも連携する。ハチポは、地域のイベントやボランティア活動などで得られるコインで、加盟店でのサービス提供に使える他、ハチペイのポイントと相互に交換可能。換金性がなく原資が不要で、貯めたコインは一定期間が経過すると回収・再配布される持続可能な仕組みとしている。

 ハチポは18地域で導入されており、先行している鎌倉では「お寺の掃除を手伝うことで300ハチポを獲得」「カフェで美味しいドリップコーヒーの淹れ方を1000ハチポで教えてもらう」といった利用方法があるという。