E2EE(エンドツーエンドの暗号化)メッセージングアプリ「Signal」を提供する米非営利団体Signal Messengerは9月6日(現地時間)、AI倫理機関AI Now Instituteのディレクター、メレディス・ウィテカー氏を、新たに設けた役職「プレジデント」に迎えたと発表した。

 ウィテカー氏は米Googleで長年AI関連の幹部を務めていたが、職場でのハラスメントやAIの軍事採用に講義する運動「GoogleWalkout」の主催者の1人として活動し、翌年同社を退社した。

 同氏は2020年からSignalの取締役を務めている。また、2021年には米連邦取引委員会(FTC)のAI関連シニア・アドバイザーに就任した。

 2014年立ち上げのSignalは、完全無料で広告も表示せず、E2EEのメッセージングを可能にするサービス。有志やユーザーからの寄付で成り立っている。利用者数は米TechCrunchによると2021年時点で約4000万人。

 ウィテカー氏は発表文で「この役割の下、CEOや経営陣と協力し、特にSignalの戦略を導き、財務の持続性を確保し、Signalの公的コミュニケーションを強化、拡大し、アプリと組織を強化するために必要なことなら何でも行う」と語った。「ユーザーからの寄付にフォーカスした持続可能性モデルを追求していく」ともツイートした。

 Signalでは1月にCEOが退任しており、現在はWhatsAppの共同創業者でSignalの取締役会長のブライアン・アクトン氏が暫定CEOを務めている。