マネーフォワードは11月4日、インボイス制度にかかわる新機能の詳細と開発ロードマップを公開した。さらに、個人事業主や中小企業、中堅・エンタープライズ企業向けに、マネーフォワードクラウドのどのサービスを活用すべきかまとめたホワイトペーパーの提供も開始した。
開発予定の新機能は大きく下記の7つ。
1. 適格請求書発行事業者番号の登録・管理機能
2. インボイス(適格請求書)発行機能
3. 発行したインボイスの保管機能
4. インボイス受領・保管機能
5. 簡易インボイス受領・保管機能
6. 経過措置をふまえた仕訳入力、消費税計算機能
7. デジタルインボイスへの対応
マネーフォワード クラウド、マネーフォワード クラウドERPのそれぞれにおいて、いつどの機能を実装するかを、ロードマップの形で公開した。
インボイス制度は、取引の正確な消費税額の把握を目的に2023年10月に始まる消費税計算の新しい仕組み。対応した請求書は適格請求書(インボイス)と呼ばれ、記載のフォーマットが定義されるほか、金額によらず送り手、受け手ともに保管義務が発生する。適格請求書は、課税事業者でかつ事前に申請を済ませた適格請求書発行事業者しか作成できない。
23年12月には電子帳簿保存法の電子保存義務の猶予も終わるため、請求書や領収書周りの事務処理が大きく変わることが想定される。