厚生労働省とデジタル庁は、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の最終アップデート版(3.3.0)の配信を11月17日に始めた。COCOAの機能を確実に停止させるためのアップデートだ。

 デジタル庁によると、COCOAの機能は、アプリを削除するだけでも停止するという。では、最終アップデート版は何のために配信したのだろうか。ユーザーは、わざわざアップデートする必要はあるのだろうか? 同庁に確認した。

●通信を止め、データを削除する「最終アップデート」

 デジタル庁によると、COCOAには2つの通信機能がある。(1)端末固有の「キー」を、近くのスマートフォンとBluetoothで自動交換する機能、(2)過去に近くにいた人の「キー」が、陽性登録された人と一致するかを確認するため、サーバと定期的に通信する機能――だ。

 最終アップデート版は、インストールするだけで(2)の通信を止める。さらに、アプリから停止操作を行うと、(1)の通信も止められる。

 ただ、最終アップデート版をインストールしなくても、アプリを削除すれば、2つの通信は止められる。このため、過去にアプリを削除した人は、最終アップデート版をわざわざインストールする必要はない。

 アプリ削除の手順だが、iOSの場合は、アプリアイコンを長押しして「×」マークを押すだけでOKだ。Androidだと少しややこしい。ホーム画面からアプリアイコンを削除するだけでは削除できておらず、管理画面から「アンインストール」を選ぶ必要があるためだ。

 Androidユーザーが、COCOAのアイコンを削除しただけでアプリを削除したと勘違いした場合、バックグラウンドで(1)(2)の通信が続いてしまい、わずかながらデータ通信・バッテリーが消費されてしまう。

 そうしたミスを防ぐため、デジタル庁は「アプリ削除の確実な手段」として、最終アップデート版を配信した。最終アップデート版は、COCOA内のデータを完全に削除する機能や、ユーザーアンケートを取る機能も備えている。

●アプリが完全削除できていればOK

 まとめると、最終アップデート版配信前にアプリを完全に削除した人は、そのままでOKだ。確実に削除したか不安な人は、設定画面などから、アプリが消えているか確認すると良いだろう。

 また、前述(1)の通信が行われているか確認する方法もある。iOSなら「設定」→「接触通知」から、Androidは、設定アイコン→「Google」→「COVID-19 接触通知システム」からオンオフをチェック可能だ。オンになっている場合はCOCOAが端末に残っている可能性があるため、最終版をインストールするなどして確実にアンインストールすると良いだろう。