世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceが日本に上陸する。11月30日、国内で仮想通貨取引所を運営するサクラエクスチェンジビットコインの全株式を、Binanceが取得した。今後、Binance傘下の取引所として運営する。

 ユーザーに対しては、サービスは継続し、資産の分別管理方法に変更はないことを告知している。

 サクラエクスチェンジは他の取引所へ注文を取り次ぐ事業が中心。「ビットコインの相談窓口」などの店頭サービスに力を入れていた。2022年3月期の業績は、売上高が1億1100万円、当期純利益が2億1900万円の赤字だった。

 新たな社長には、外資系の仮想通貨取引所クラーケン・ジャパンの代表を務めた千野剛司氏が就任する。

 国内で仮想通貨取引所を営むには暗号資産交換業者の登録が必要。ただし金融庁の審査の厳しさから、すでに登録を持っている交換所を買収することで参入する海外事業者も多い。11月に破綻したFTXは、国内事業者のLiquid by Quoineを2月に買収し、FTX Japanとして運営していた。

 金融庁は、国内で事業を行う取引所事業者に対し、日本人による海外の取引所の利用を控えるよう指導している。FTX Japanの始動時も、FTXは日本人の新規登録を停止している。Binanceが国内で事業を開始すれば、海外のBinanceを日本人が利用できなくなる可能性が高いと見られる。

 ※18:20追記。既に国内からBinanceに新規登録しようとすると、IPアドレスによってアクセスが遮断される。海外のVPNなどを経由しても「Japan」が選択できないもようだ。既存ユーザーはログインできるが、言語設定からは日本語が利用できないようになっている。