三菱UFJ国際投信は3月15日、米国株価指数連動のインデックスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬を引き下げると発表した。4月25日から、0.0968%だったものを0.09372%に引き下げる。

 同指数に連動する、低コストな他社ファンドの登場がきっかけ。アセットマネジメントOneは「たわらノーロード S&P500」を3月30日に設定する予定で、信託報酬は0.09372%とされている。

 それまで同指数で最低コストとなるのは、SBIアセットマネジメントの「SBI・V・S&P500インデックスファンド」の0.0938%。またS&P500との連動ではないが、大型・中型の米国株式を対象とし、同市場の85%をカバーする「Morningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数」に連動する「PayPay投信 米国株式インデックス」は0.0915%だ。

 なおeMAXIS Slimは、信託報酬に残高に応じた段階料率を採用しており、実質的にはさらに信託報酬が小さくなる。加重平均して計算すると直近残高1兆8156億円の場合、0.0929%となる。

 eMAXIS Slim米国株式は、純資産額1兆8058億円となっており、ETFを除く公募投信において最大規模。指数連動のインデックスファンドでは、信託報酬に代表されるコストが最大の差別化要因であり、低コストを標ぼうしたことでeMAXIS Slimシリーズは急速に規模を拡大した。

 eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の運用コストを目指すことを明言している。