JR西日本グループのJR西日本交通サービス(兵庫県尼崎市)は11月28日、20代社員が落とし物にあったICカード「ICOCA」を着服し、そのカードを使って複数回に渡り不正乗車をしていたと発表した。同社は「お客さまをはじめ、関係の皆さまにはご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 問題が発覚したのは16日。JR西日本のICカード乗車券処理データの定期調査で、同一社員により改札への入場情報の取り消しが繰り返し行われているICカードを発見。処理をした社員に聞き取りしたところ、落し物に登録されているICカードを着服し、入場情報を不正に取り消していたことが分かった。

 不正取り消しがあったのは、3月6日〜8月4日の間。JR線や他社路線で計9回、5660円分の運賃を支払っていなかった。問題起こした社員について同社は「社内規定に基づき厳正に処分した」と説明。再発防止策として、コンプライアンスの指導・教育を再徹底するとしている。

 問題のICカードの落とし主に対しては「真摯に対応する」(同社)という。心当たりがある人がいれば、同社まで電話問い合わせするよう求めている。