シャープの公式X(旧Twitter)担当者は2月27日、「会ったことのない」同社の呉柏勲(ご・はくくん/ロバート・ウー)社長から「お前のツイート(ポスト)みたぞ」という件名のメールが届いたと明かした。こわごわ開いたところ「月面への出張申請への許可」だったという。

 月面を探査中の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「SLIM」の太陽電池パネルはシャープ製だ。現在は問題なく動いているが、1月20日の着陸直後は発電できていなかったため、担当者はXに「月面へ出張修理に行くための探査機を作ることで、月面の有人探査も同時に実現できないものか(名案) 」とポストしていた。これが呉社長に伝わったようだ。

 SLIMは1月20日に月面に着陸。一時、太陽電池による発電ができず運用を停止していたが、その後、発電に成功して通信を確立。着陸地点が極寒の夜を迎えたため、約2週間運用を一時停止した後、昼になった2月25日、通信を再開した。

 太陽電池は現在も問題なく発電しているようで、担当者の出張の必要はなくなったと言える。

 社長からのメールを受けた担当者は、「SLIMの太陽光も無事に発電を再開したようだし、どうやら出張修理の必要はなくなったとはいえ、念のためJAXAの人たちに月面までの交通費を見積もってもらおうと思います。とにかくSLIMがんばって!発電はとりわけがんばって!シャープの太陽電池が発電できなくなったら私が月面に行くハメになるから」とつぶやいている。