米Appleは4月5日(現地時間)、iOSアプリストア「App Store」の開発者向け「App Review Guidelines」(日本では「App Reviewガイドライン」)を更新し、レトロゲームエミュレータの配布を認める文言を追加した。米9TO5Macが同日報じた。日本語版は本稿執筆現在、まだ更新されていないが、これはグローバルな更新とみられる。

 ガイドラインのデザインに関する項目「4.7 ミニアプリ、ミニゲーム、ストリーミングゲーム、チャットボット、プラグイン」タイトルに「ゲームエミュレータ」が追加され、「さらに、レトロゲーム端末エミュレータアプリはゲームのダウンロードを提供することができます」という文言が追加された。

 レトロゲーム端末エミュレータアプリとは、例えば任天堂のWii/ゲームキューブのエミュレータでオープンソースプロジェクトとして開発されている「Dolphin」などのことだ。ゲーム自体は付属しておらず、別途ゲームを入手する必要がある。

 Appleは、エミュレータアプリの提供は許可したが、エミュレータアプリでプレイするアプリがガイドラインと著作権法に準拠する必要があり、これを満たさない場合はアプリを拒否するとしている。

 Appleはさらに、欧州経済領域(EEA)でのガイドラインを更新し、EEA内のApp Storeの音楽ストリーミングアプリは、「Appleの便利で安全なアプリ内購入システムの使用に加えて」開発者のWebサイトへのリンクを含めることができるようにした。

 Appleに対しては、3月、EUの欧州委員会が独禁法違反で18億ユーロの制裁金を科すと発表した。また、米司法省もiPhoneでの独禁法違反で提訴した。

 今回のガイドライン更新はこうした動きへの対応とみられる。