アキバPCパーツ街は年末からの品薄傾向を引き継いでいるが、いくつかの変化も見受けられた。

●Ryzen 9 5950X/同7 5800Xの再入荷も――ハイエンドパーツの現状

 CPUは現状、最も人気である「Ryzen 5000」シリーズの枯渇具合が続いているが、2020年末までは唯一潤沢と言われていた「Ryzen 5 5600X」が売り切れているショップが複数みられた。入れ替わるように「Ryzen 9 5950X」や「Ryzen 7 5800X」の再入荷もみられ、店舗によって在庫の顔ぶれが異なる状況になっている。

 グラフィックスカードも動きが大きい。マイニングブームの再燃によってミドルレンジクラスも品薄傾向が加速しているのは既報の通りで、ハイエンドクラスは年末から輪をかけてGeForce RTX 3080搭載カードの在庫が枯渇している。パソコンSHOPアークは「次いでRTX 3070も品薄傾向にあります。潤沢になるのは少し時間がかかるかもという状況です」と解説する。

 Radeon RX 6000シリーズの枯渇具合は相変わらずだが、週末にはMSIからオリジナルクーラーモデル「RADEON RX 6800 XT GAMING X TRIO 16G」と「RADEON RX 6800 GAMING X TRIO 16G」が登場している。価格は順に11万3000円前後と9万4000円前後だ(税込み、以下同)。

 入荷したTSUKUMO eX.は「3連のオリファン『TRI FROZR 2』を採用したモデルです。人気メーカーの人気シリーズということもあり、3連休の初日に売り切れるんじゃないかと思います」と話していた。

 次はマザーボードの新モデルだ。

●NZXTのZ490マザー、ホワイト&ブラックが店頭に並ぶ

 マザーボードの新製品は、NZXTのATXモデル「N7 Z490」が目立っていた。黒ベースの基板にホワイトで仕上げたカバーを採用したタイプとブラックカバータイプを用意しており、それぞれ3万5000円強で売られている。

 ASRockと共同開発しており、Wi-Fi 6やBlurtooth 5.1に対応し、PCIe x4(3.0)接続のM.2 SSDスロットを2基(うち1基はSATA排他)備えている。加えてNZXTの制御ソフト「CAM」をサポートし、7chのファンと4chのLEDを同時に制御できるのが特徴だ。同社のケースなどとデザインやカラーリングを合わせたコンセプトは、2019年9月発売の「N7 Z390sisi」を踏襲している。

 入荷したドスパラ秋葉原本店は「最近はPCの内部までトータルコーディネートを追求する人が増えているので、人気ブランドだけに刺さる人がいそうですね」と評価していた。

 続いては、ユニークなACアダプターをチェックする。

●SATA&4ピンで給電可能――水冷ポンプ駆動用のACアダプターが登場

 変わり種は、オリオスペックが自社ブランドとして売り出している「ポンプ駆動用ACアダプター ACDC100NS」だ。家庭用コンセントに接続できるACアダプターで、出力側のコネクターはSATA電源と4ピンペリフェラルに両対応している。価格は1100円だ。

 同店は「水冷を組んだ後、PCを起動する前に動作チェックするのに便利です。テストで液漏れが見つかっても、PCに通電していなければなんとかなるケースは多いですからね」と開発コンセプトを説明する。

 また、水冷ポンプ以外にも、内蔵HDDやケースファンなどの給電にも使える汎用(はんよう)性の高さもアピールしていた。

 最後はSSDの外付けケースだ。

●全重200gのUSB 3.2 Gen2x2対応M.2 NVMe SSDケースがデビュー

 その他のジャンルでは、玄人志向からM.2 NVMe SSD向けの外付けケース「GWM.2NVMe-U3.2x2CC」が売り出されている。

 PCIe x4接続のM.2 SSD(Type 2280/2260/2242/2230)をUSB 3.2(Gen2x2)接続の外付けドライブ化できるキットで、読み出し最大毎秒1853MBの転送速度を実現するという。価格は7500円前後だ。

 パソコンSHOPアークは「全重200gでずっしりと重く、熱伝導シートもついているので放熱性がばっちり高いのがいいですね。NVMe SSDは排熱が課題になることも多いですが、これなら第2の人生も活躍してくれそうです」と高く評価していた。