ハイエンドグラフィックスカードの中でも、深刻なのはGeForce RTX 3000シリーズだ。ドスパラ秋葉原本店は「RTX 3080搭載カードは長らく不在です。RTX 3060 Tiカードは入荷が少ないのとマイニング需要が根強いのとで、こちらも店頭に並ぶ時間が少ないですね。比較的在庫があるRTX 3070搭載カードがどうにかゲーミング需要を背負っている感じです」という。

●値上がりした3070に追いつく勢い――RTX 3060 Tiを取り巻く空気

 このような状態はどこのショップも似た傾向にあり、ゲーミング目的の人はRTX 3070搭載カードを物色し、マイニング目的の人がRTX 3060 Tiカードの入荷に目を光らせている状況だという。

 あるショップは「RTX 3060 Tiカードは入荷しても7万円台後半だったりと、安いRTX 3070カードの価格を飛び越えたりしています。RTX 3070カードだって値上がりしているんですけどね。マイニング効率を気にしない普通のユーザーは『それならRTX 3070を』となる。だから自然とすみ分けができた感じです」と話していた。

 取材時には、ギガバイトのRTX 3060 Tiカード「AORUS GeForce RTX 3060 Ti MASTER 8G」を複数のショップで見かけた。価格は7万7000円弱(税込み、以下同)だ。2020年12月の同GPUカード発売解禁時の5万5000円弱〜7万2000円強の価格帯からは、確かにはみ出している感がある。

 ある店員さんは「普通に良いカードなんですけどね。今はモデルごとの優秀さで売れる感じではなくなっているのが悲しいところです」とこぼしていた。

 続いて、AMDのRadeonシリーズの動向を見ていこう。

●TUFや水冷ROGも――Radeon RX 6000シリーズは続々登場!

 一方のRadeon RX 6000シリーズは、比較的ラインアップをそろえているショップが増えてきている。TSUKUMO eX.は「RadeonはRadeon好きの人が買っていく傾向が強いですからね。GeForceシリーズと比べると落ち着いているかなと思います」という。

 その中で、新製品も複数登場している。

 とりわけ目立っていたのはASUSTeKだ。TUFブランドからは、Radeon RX 6900 XT搭載の「TUF-RX6900XT-O16G-GAMING」と、RX 6800 XT搭載の「TUF-RX6800XT-O16G-GAMING」が登場した。ともに準ファンレスで稼働する3連ファンを備えたモデルで、価格は順に17万6000円前後と13万円弱となる。

 ROG-Strixブランドからも2モデルを投入している。240mmのラジエーターを採用した簡易水冷クーラーを組み込んだRX 6800 XTカード「ROG-STRIX-LC-RX6800XT-O16G-GAMING」と、3連ファン採用のRX 6800カード「ROG-STRIX-RX6800-O16G-GAMING」で、価格は順に14万5000円前後と11万3000円前後となる。