今週は、ASUSTeKからGeForce RTX 3000シリーズを搭載するグラフィックスカードが複数登場している。「ROG-STRIX-RTX3080-10G-GAMING」や「DUAL-RTX3070-8G」、「DUAL-RTX3060TI-8G」など、従来のオーバークロックモデルが複数のショップに入荷したが、先週までの傾向のまま、週末までに売り切れて入手困難な状況になっている。

●よくない流れが続いていますね――グラフィックスカードの売れ方

 世界的な半導体不足などの影響で入荷数が少なめという事情もあるが、売り場で目立っているのは暗号資産をマイニングするために大量のカードを求める勢力と、転売目的で需要の高いカードを買い集める勢力だ。

 あるショップは「毎朝開店前に並んでいて、RTX 300やRTX 3070搭載カードを買っていく人がいます。その日に1台しか入荷しなかったそのモデルが、当日のうちにフリマで売り出されて『アキバの○○で買いました』と説明が添えられているのも見ました」とげんなりしていた。

 また、「GeForce GTX 1650 TiからRTX 3060まではマイナー(マイニング目的の人)、RTX 3060 TiからRTX 3080までは転売ヤーに別れている感じがありますね」といった話も複数のショップで耳にしている。

 グラフィックスカードはGPUを問わず、1グループ1台までと制約をつけているショップがほとんどだが、赤の他人だと押し通したり、売り場では単独行動をとることで網の目をかいくぐったりする例は後を絶たない。「大手量販店みたいにクレジットカードの番号でストップがかかる仕組みが導入できたら良いんですが、それもウチでは厳しくてご理解を求めるしかできない。よくない流れが続いています」(別のショップ)

 ただ、「入荷分を朝に全て店頭に並べるスタイルを1旦辞めてみました。欲しい人にバランスよくお届けできるように模索しています」というドスパラ秋葉原本店のような例も出てきている。特殊な状況下において、街全体で解決策を探している様子だ。

●先週の日曜日くらいから増えましたね――緊急事態宣言後の電気街

 1都3県に発令されていた緊急事態宣言が3月21日に解除され、東京都は段階的緩和期間へと移行した。26日夕方に街を歩いてみると、1週間前と比べて人通りが回復している様子がうかがえた。

 PCパーツショップの多くも、来客数の増加を実感しているという。パソコンSHOPアークは「春休みになって街に来たという大学生の方もいますし、仕事の移動中などに立ち寄ったという方も増えた印象ですね」という。TSUKUMO eX.も「解除予定が発表された直後の21日から人の流れが戻った印象があります」と同調する。

 一方で、「前からあまり変わらないかも。今回の緊急事態宣言は、皆慣れていたからか、そこまでの自粛ムードにはなりませんでしたし」(ドスパラ秋葉原本店)という声もあった。