NVIDIAは4月12日(米国太平洋時間)、オンラインイベント「GTC 21」に合わせて、プロフェッショナル向けGPUの新製品を発表した。グラフィックスカード製品は4月後半から順次パートナー企業やPCメーカーを通して提供される予定で、モバイル向けGPUの搭載製品は2021年第2四半期から順次PCメーカーを通して発売される予定だ。

●デスクトップ/データセンター向け製品

 デスクトップワークステーション向けには「NVIDIA RTX A4000」「NVIDIA RTX A5000」の2製品が、データセンター向けには「NVIDIA A10」「NVIDIA A16」の2製品が新規に登場する。いずれも、2020年10月に発表された製品の下位ラインアップという位置付けとなる。

 既存製品と同様に、GPUアーキテクチャを「Ampere(アンペア)」に移行し、演算性能、リアルタイムレイトレーシング(RT)性能、機械学習の処理速度を向上している。

 先行製品と同様にRTXシリーズとAシリーズは主に冷却機構面で違いがある。RTXシリーズではアクティブ冷却機構(冷却ファン)を備えているのに対し、Aシリーズでは設置場所に冷房があることを前提にパッシブ冷却機構(ヒートシンク)のみを備えている。

 RTX A4000とA10はシングルスロットデザインを採用しており、ボディーのスペースが限られる場合でも設置しやすくなっている。

 RTX A4000/A5000の主な仕様は以下の通り(数値は前者がA4000、後者がA5000の値)。

・グラフィックスメモリ:16GB/24GB(GDDR6メモリ、ECC付き)

・映像出力ポート:DisplayPort×4

・接続バス:PCI Express 4.0

・NVLink:A5000のみ対応

・仮想GPU:A5000のみ対応

・消費電力:140W/240W

●モバイル向け製品

 新たに登場するモバイルワークステーション向けGPUは、「NVIDIA RTX A2000」「NVIDIA RTX A3000」「NVIDIA RTX A4000」「NVIDIA RTX A5000」の4種類。いずれも現行のQuadro RTXシリーズの後継製品という位置付けで、デスクトップ向けと同様にAmpereアーキテクチャに移行している。

 冷却機構は、モバイル向けの「GeForce RTX 30シリーズ」と同様に第3世代Max-Qテクノロジーを組み合わせることが可能で、従来よりも高いパフォーマンスをより薄いボディーデザインで実現できるという。PCI Express 4.0接続にも対応し、PCI Expressバスを介してCPUがグラフィックスメモリにアクセスできる「Resizable BAR」もサポートしている。

 搭載するCUDAコア数とグラフィックスメモリ容量は以下の通りとなっている。

・RTX A2000:2560コア/4GB(GDDR6 128bitバス)

・RTX A3000:4096コア/6GB(GDDR6 192bitバス)

・RTX A4000:5120コア/8GB(GDDR6 256bitバス)

・RTX A5000:6144コア/16GB(GDDR6 256bitバス)

Turningアーキテクチャの新製品も

 モバイルワークステーション向けには、前世代のGPUアーキテクチャ「Turing」をベースとする「NVIDIA T500」「NVIDIA T600」「NVIDIA T1200」も新たに投入される。

 これらはQuadro Tシリーズの後継製品という位置付けで、より手頃な価格でCPU統合GPUよりも高速なグラフィックス処理を期待できる。