ソースネクストは6月15日、新たな製品ブランド「KAIGIO(カイギオ)」を立ち上げた。同ブランドでは、Web会議をより快適にするソフトウェアやIoTデバイスを取りそろえる方針で、第1弾製品は同日から順次発売される。

●全録KAIGIO(6月15日ダウンロード販売開始)

 「全録KAIGIO」は、Web会議の録画を便利に行えるWindows 8.1/10向けのユーティリティーアプリだ。ダウンロード版は6月15日から、パッケージ版は7月30日から販売を開始する予定で、税込み直販価格はいずれも9900円だ。10ライセンス以上購入する法人ユーザーには、ボリュームライセンスも用意されている。

 多くのWeb会議ツールは、会議の模様をローカルデバイスまたはオンライン(クラウド)上に録画する機能を備えているが、主催者側の設定によっては録画を行えない場合もある。また、画面上に共有されるスライドや説明はスクリーンショットを撮っておけば後から見返しやすいものの、撮影時にキーボード操作が必要で、撮影枚数が多くなると非常に面倒である。

 そのようなユーザーの声を受けて開発されたのが全録KAIGIOで、主に以下の機能を提供している。

・主催者に承認を取ることなく画面を録画する機能(※1)

・録画した会議の映像を簡易編集する機能

・録画した映像をサムネイルから再生する機能

・録画した映像からスクリーンショットを手動/自動生成する機能

(※1)著作権保護が有効なコンテンツを表示している場合は録画できません

 録画した動画はMP4形式、自動生成されるスクリーンショットはJPEG形式で保存される。「Zoom」を使う場合は、会議の開始と終了に連動した録画も行える。他のアプリでは、アプリのウィンドウの「録画」ボタンを押すことで録画をスタートできる。

 PCの負荷を軽減する観点から、スクリーンショットの自動生成は録画の終了後に行われる。「指定された間隔でスクリーンショットを撮る」という簡素な仕組みだが、あらかじめ設定しておけば、動きの少ない画像(≒重複していると思われる画像)を自動削除して保存容量を節約できる。

 同社が8月4日から提供する予定の「AutoMemo ファイル・テキスト化サービス」(税込み月額300円:6月15日から8月3日までβ版を無料提供中)と組み合わせて使えば、Web会議の会議録を作成する際に掛かる手間を大幅に減らすことができる。

●満面KAIGIO(8月26日ダウンロード販売開始予定)

 「満面KAIGIO」は、Windows 10向け仮想カメラアプリだ。ダウンロード版は8月26日から、パッケージ版は10月6日から販売を開始する予定で、税込み直販価格はいずれも1万9800円だ。10ライセンス以上購入する法人ユーザーには、ボリュームライセンスも用意されている。

 在宅勤務とオフィス勤務を併用する企業の場合、テレワーク中の人とオフィスに出勤している人が混在するWeb会議も珍しくない。オフィスに出勤している複数人がWeb会議に参加する場合、会議室に集まって1台のカメラ(とマイク)で対応するというケースもある。

 しかし、会議室に集まってWeb会議をする場合、特にカメラから遠くに離れた人の表情が分かりづらいという問題がある。この問題を解決するソリューションとして、ソースネクストでは360度Webカメラ「Meeting OWL Pro」を販売しているが、関係者によると「既に会社にあるWeb会議用カメラを使って同じようなことはできないか?」という問い合わせが多かったという。

 この声に応えるために開発されたのが、満面KAIGIOである。このアプリはWebカメラに写った映像をAIで解析し、人物の顔を拡大表示してくれる。カメラに写る人数が増えると、自動的に等分割表示する機能も備える(最大9人まで対応)。ホワイトボードなど、部屋(被写体)の中で常時表示したい物がある場合は、範囲指定をすることで常時固定できる。

 先述の通り、このアプリは仮想カメラアプリで、Windows 10からはカメラデバイスとして認識される。そのため、カメラデバイスを扱えるアプリ全般で利用できる。使うアプリ側に特別な対応は不要だ。6月15日現在、以下のWeb会議アプリで動作を検証済みだという。

・Zoom

・Microsoft Teams

・Cisco Webex

●KAIGIO MeePet(8月18日発売予定)

 「KAIGIO MeePet(ミーペット)」は、8型タッチディスプレイ、約500万画素カメラ、ステレオスピーカー、ステレオマイクを備える「Web会議専用デバイス」で、PCやスマホ/タブレットを使わずにZoom、Teams、Webexを使ったWeb会議に直接参加できることが特徴だ。8月18日に販売を開始する予定で、税込み直販価格は2万9700円となる。

 MeePetは、日本では初めてZoom SDKを利用して開発された(※2)デバイスだ。Zoomでは「会議ID(会議室名)」と「パスコード」を入力するだけで参加できる。アカウントも不要だ(※3)。TeamsやWebexはアプレットをWeb経由で取得するため、ネット回線の速度によっては参加に時間を要する場合もある。

 Outlookの予定表を読み込ませれば、スケジュールに従って会議のリマインドをしてくれる。スケジュールは手動で入力することも可能だ。

(※2)ZVC Japan(Zoomの日本法人)調べ

(※3)Zoomアカウントが必須の会議ではログインが必要です

 本体の背面には、3.5mmイヤフォン/マイクコンボジャック、有線LAN端子、HDMI出力端子、USB Type-A端子×2とUSB Type-C端子(充電用)を備えている。無線通信はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)とBluetooth 5.0に対応する。

 コンボジャックは、ヘッドセットやイヤフォンマイクを使うことを想定して搭載されている。周囲が騒がしい環境、あるいは機密性が求められる会議に参加する場合に便利だ。有線LAN端子は、無線LANが安定しない場所での利用を想定して搭載したという。

 USB Type-A端子はキーボード、マウスやUSBストレージの接続に対応している。キーボードやマウスは、会議中のチャットやコメントの入力に利用できる。USBストレージはバーチャル背景として利用する画像を読み込むために利用できる。Bluetooth通信は、ワイヤレスヘッドセット、キーボード、マウスの接続に対応している。

 なお、MeePetからの資料共有はできないが、他の会議参加者が共有する資料は表示できる。

 本体にはリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、満充電から最長で1.5時間駆動できる。近くにコンセントのない場所でも使える。

 MeePetはビジネス向けの製品ではあるが、製品発表会では遠隔地に住む両親とのコミュニケーション、児童/生徒/学生のリモート学習といったイメージも提示された。家庭での利用も想定しているようだ。