AMDは7月29日(米国太平洋夏時間)、新型GPU「Radeon RX 6600 XT」を発表した。同GPUを搭載するグラフィックスカードは、米国ではパートナー企業を通して8月11日から順次発売される予定で、想定販売価格は379ドル(約4万1500円)からとなっている。

●Radeon RX 6600 XTの概要

 Radeon RX 6600 XTは「Radeon RX 6000シリーズ」の新モデルで、3月に登場した「Radeon RX 6700 XT」の下位製品に位置付けられる。シリーズの既存製品と同様に7nmプロセスの「RDNA2アーキテクチャ」を採用しているが、1080p(フルHD、1920×1080ピクセル)で高フレームレートのゲームを楽しむことに最適化されている。

 主な仕様は以下の通りとなる。

・演算ユニット(CU):32基

・ゲームクロック:2359MHz

・グラフィックスメモリ:8GB(GDDR6規格、128bitバス)

・Infinity Cache:32MB

・消費電力:160W

・PCI Express 4.0準拠

・DirectX 12 Ultimate対応

・リアルタイムレイトレーシング(RT)対応

・Smart Access Memory(SAM)対応

 AMDはこのGPUを「1080pにおける新しいスタンダード」と位置付けている。具体的には、2016年に発売されたNVIDIAの「GeForce GTX 1060」からの置き換えを意識しているようだ。

 同社はグラフィックスカード以外は同一構成とした「Ryzen 5 5600X」ベースのシステムにおいてRadeon RX 6600 XTとGeForce GTX 1060のパフォーマンス比較を実施しており、5つのゲームタイトルの最高画質設定において最大2.5倍のフレームレートを記録したという。ただし、Radeon RX 6600 XTはSAMを有効化した場合の値であることには注意が必要だ。

 自社の前世代GPU「Radeon RX 5600 XT」や「Radeon RX 5700」と比較した場合でも、ゲームによってはSAMが有効なら平均フレームレートが5600 XT基準で最大1.7倍に向上するという。RDNAからRDNA2という“1世代”でも、パフォーマンス面では進化しているということだ。

 さらに、Resizable BARを有効化した「GeForce RTX 3060」とeスポーツの著名タイトルにおけるフレームレートを比較すると、ほぼ同等か少し上回る結果となったという。

 Radeon RX 6600 XTはAMDの超解像技術「FidelityFX Super Resolution(FSR)」にも対応している。これを利用すると、ゲームによっては1440p(WQHD、2560×1440ピクセル)や2160p(4K/UHD、3840×2160ピクセル)表示でも高フレームレートで楽しめるという。

●メーカー製ゲーミングPCにも搭載

 先述の通り、Radeon RX 6600 XTを搭載するグラフィックスカードはパートナー企業を通して発売される。また、8月初旬から順次、主要なPCメーカーから同GPUを搭載するゲーミングPCも発売される予定だ。