第12世代Core iシリーズ(Alder Lake-S)の登場から半月が経過した。DDR5メモリは相変わらず入手困難な状況が続いているが、CPUは品薄な「Core i9-12900K」や「Core i5-12600KF」の再入荷も見られるようになり、対応するInte Z690チップセット搭載マザーボードのラインアップも増えている。

●「直近だと8:2でIntelですね」の声も

 先週は、ASRockからPhantom Gamingシリーズに属するATXマザー「Z690 PG Riptide」も3万1000円弱で登場した。

 そうした中で、ここしばらくAMDが圧倒してきたCPUのシェア争いに変化が起きているようだ。先週末に最近のIntelとAMDの売り上げ比率を尋ねたところ、「拮抗(きっこう)している」や「Intelが優勢」との感触を多くのショップが抱いていることが分かった。中には「直近だと8:2でIntelですね」(TSUKUMO eX.)とのコメントも聞いた。

 その背景には、第11世代Coreの人気上昇があるという。ドスパラ秋葉原本店は「ハイエンドを狙う層にはDDR5メモリ待ちの空気が漂っていますが、そこそこのスペックを求める層にはCore i5-11400F(2万円弱)やCore i5-11400(2万3000円前後)などがよく選ばれています」という。

 他店でも、「Ryzen 7や5も悪くないですが、値頃感や選択肢の広さで値下がりした第11世代Core iを選ぶ方が増えている印象がありますね」(パソコンSHOPアーク)といった声も聞いた。

 それでもAMDが優勢というショップもあり、街全体がIntel優勢に染まりきったわけではないが、Ryzen人気が盤石と評された11月初めの空気に新風が吹き込んでいるのは確かなようだ。

●前面パネルでテトリスをプレイできるPCケースが店頭で映える

 新製品で一際目立っていたのは、In Winの「309 Gaming Edition」だ。価格は3万3000円弱となる。

 前面パネル全体に、アドレサブルRGB LEDを格子状に埋め込んだケース「309」(2019年8月発売)の派生モデルで、付属のゲームパッドにより、アクション/レーシング/パズルの3つのゲームをプレイできるのが特徴だ。

 実機を展示中のオリオスペックは「309はドット絵が表示できるケースとして存在感を放っていましたが、Gaming Editionはまた一段と映えますね。とりあえず実物を見てみたいという人は少なくないようです」と話していた。

 ゲーム機能とゲームパッドが付属する以外の仕様は309と同様で、アドレサブルRGB LEDを内蔵した12cmケースファンを上方に3基と背面に1基備え、マザーボードはE-ATXまで対応する。前面パネルは専用ソフト「GLOW X」や側面ボタンを使って設定が変更可能だ。内蔵マイクが拾った音に反応するモードも2タイプ搭載している。ケースサイズは約238(幅)×553(奥行き)×500(高さ)mmある。

●ベンチ台にもなるオープンフレーム「MasterFrame 700」も目立つ

 PCケース系の新製品では、クーラーマスターの「MasterFrame 700」も大いに目立っていた。価格は2万7000円前後となる。

 バックプレートや左右のパネルにマザーボードやグラフィックスカード、水冷ラジエーターなどを配置する。前面の強化ガラスを外して、ベンチマーク台として使うこともできる。XL-ATXやSSI EEBマザーボードも搭載可能で、ATX電源は2基組み込める。

 水冷ラジエーターは左右のパネルに360mmまで装着できる他、上部に420mm長のモデルを固定することも可能だ。パネル部を含むサイズは約702(幅)×306(奥行き)×410(高さ)mmとなる。

 展示しているTSUKUMO eX.は「大がかりなオープンフレームとしては比較的買いやすいお値段かなと思います。自由度はかなり高いので、注目している人は結構いそうな感じがしますね」と話していた。

 なお、同社からはマグネット固定式のビデオカードホルダー「ARGB GPU Support Bracket」も登場している。ホルダーが強化ガラスでできており、アドレサブルRGB LEDの光を走らせることで独特のライティングを演出できる。価格は3400円前後だ。

●「Microsoft Flight Simulator 日本語版」がDVD 10枚組で登場

 ストレージ関連では、サムスンからM.2 NVMe SSD「980 PRO」シリーズのヒートシンク付きモデルが登場している。2TBと1TBモデルがあり、価格は順に4万円前後と2万4000円弱だ。

 パッケージに「PS5対応SSD」と書かれたシールが貼られている。入荷したパソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「最近はやはりPlayStation 5を意識した製品がチラホラ出てきますね。9月のような爆発的な人気は落ち着いたものの、やはり需要はそれなりにあります」と話していた。

 ゲームに関連して、「Microsoft Flight Simulator 日本語版」も話題を集めていた。プレミアムデラックス版とスタンダード版があり、価格は2万円前後と1万2000円前後となる。プレミアムデラックス版には、「PREMIUM DELUXE GUIDE」やオリジナルの飛行機と国際空港のデータがそれぞれ10種類付属している。

 いずれのエディションもDVD-ROMを10枚セットにしているため、ゲームパッケージとしては異例な重みがある。

 入荷したパソコンSHOPアークは「かつての大量のフロッピーディスクドライブが付属したソフトを思い出させてくれます。10枚のインストールに加えて、ネット経由でのダウンロードも必要になるので、もう、そういうものとしてお楽しみいただければと」と笑っていた。