新型コロナウィルス感染症によるパンデミックにより、家の中での新しい過ごし方を求める、いわゆる「巣ごもり需要」が高まったが、コロナ禍が落ち着きつつある現在も高い水準を維持しているようだ。その巣ごもり需要で脚光を浴びたのが、PCゲームやモバイルゲームを中心としたゲーミング市場である。これに照準を合わせて、各社からゲーミングモニターやゲーミングキーボードなどのデバイスが多数発売されている。

 そのような中で、以前からROG(Republic of Gamers)ブランドでゲーミング市場に参入しているASUS JAPANが、独自の光学メカニカルスイッチを搭載したFPSゲーマー向けキーボード「ROG Strix Scope RX TKL Wireless Deluxe」、同じくゲーマー向けのマウス「ROG Keris Wireless AimPoint」を発売した。

 直販サイトのASUS Storeでの価格は、ROG Strix Scope RX TKL Wireless Deluxeが2万4980円、ROG Keris Wireless AimPointが1万3980円(いずれも税込み、送料別)となっている。

・ASUS、“FPSゲーマー向け”の光学式メカニカルキー採用ゲーミングキーボード

●ROG独自の「ROG RX REDオプティカルメカニカルスイッチ」を採用

 まず、ROG Strix Scope RX TKL Wireless Deluxeだが、キーボード横でマウス操作をしやすいテンキーレスの80%サイズで、ゲーミングキーボードでは一般的なサイズだ。キーボードはUS配列のみで、JIS配列は用意されていない。ゲームでよく利用する左下のCtrlキーがShiftと同じ横に長いサイズになっているのが配列上の特徴になっている。

 ボディーサイズは約356(幅)×136(奥行き)×39(高さ)mm、重量は約854gだ。

 接続はBluetooth、有線、そして専用の2.4GHz帯無線の3つを利用でき(トライモード接続)、上部にあるスイッチで切り替え可能だ。2.4GHz帯の無線は専用のUSBドングルを使い、レシーバーはキーボード上部に収納できるようになっている。Bluetoothは最大3台のデバイスとペアリングを行える。

 キースイッチは、ROG独自の「ROG RX REDオプティカルメカニカルスイッチ」を採用する。初期値は40gf、最大55gfとなっており、押し込むほど重くなっていくリニアストロークタイプだ。入力開始時が少し重いが、それ以外はCherry MXの赤軸と似たような特性になっている。ただし、作動点が1.5mmと短く、素早い入力が可能となっている。

 この他、ゲーム中に意図せずWindowsキーに触れてゲームの邪魔をしてしまわないようにWindowsキーをロックしたり、デスクトップ上のウインドウをまとめて最小化し、かつ音声をミュートしたりできるステルスキーも備えている。

 なお、付属のリストレストはマグネットでキーボード本体に貼りつく仕様になっている。さほど磁力が強いわけではないが、使っているうちにずれてしまうといったことはないだろう。

 ちなみに、内蔵バッテリーによる駆動時間は2.4GHz帯接続/LEDライティングオン時で最長約76時間、Bluetooth接続/LEDライティングオフ時で最長約145時間となっている。

●専用ユーティリティーで細かなカスタマイズも可能

 「ゲーミング」といえば、やはり派手なライティングを思い浮かべるが、当然ながらこのキーボードもRGBバックライトを備えている。光り方は、専用ユーティリティーの「Armoury Crate」で設定可能だ。点滅パターンはプリセットの中から選ぶ必要があるが、輝度や点灯速度は設定できる。

 実際のタイプ感は、先にも書いた通り初動こそ少し重いものの、Cherry MXの赤軸と似た感じになっている。キーを押し込むほどに重くなっていく、ちょっと粘る感じのタイプ感だ。あまり職場で使うキーボードではないが、タイプ音も赤軸らしく控えめなので、家族と暮らしている場合にも気を使わなくて済みそうだ。

●トライモード接続に対応したシンプルな形状のマウス

 一方のROG Keris Wireless AimPointは、最大3万6000dpiの高精細光学センサーを備えたゲーミングマウスだ。ポーリングレートも最大1000MHz、トラッキング最大速度650IPS、加速度も50gと高速である。単に良いセンサーを搭載しているというだけではなく、本体も約75gと軽量なので長時間のゲームプレイでも疲れにくそうだ。

 ボディーサイズは約62(幅)×118(奥行き)39(高さ)mmで、5つあるボタンは全てカスタマイズが行える。

 接続はROG Strix Scope RX TKL Wireless Deluxeと同じく、Bluetooth、独自の2.4GHz帯無線、有線の3つに対応している。2.4GHz帯無線のUSBレシーバーは本体底面に収納可能だ。なお、残念ながらこのレシーバーはキーボードのROG Strix Scope RX TKL Wireless Deluxeとは共有できず、それぞれ別々にPCに装着する必要がある。

 センサー解像度は、こちらも専用ユーティリティーのArmoury Crateで変更する。また、ゲーミング向けらしくロゴ部分が発光するのだが、マウス使用中には手で隠れてしまうので見ることはできない。この発光パターンもユーティリティーから変更可能だ。

 なお、370mAhのバッテリーを内蔵しており、ライティングオフ時の動作時間は最長119時間となっている。

●ROGシリーズおなじみの交換式キースイッチを採用

 面白い仕様として、メカニカルスイッチの交換が可能なROG独自の「プッシュフィット・スイッチ・ソケットII」を採用している。

 通常、マウスのスイッチを交換するには、分解やはんだ付けが必要でそもそもユーザーが行うようには考えられていない。しかし、ROG Keris Wireless AimPointのスイッチは、メインの左クリック、右クリックのみだがホットスワップで簡単に交換可能だ。

 標準ではROGメカニカルスイッチが装着されているが、オムロンのスイッチも付属する。また別途手配が必要になるが、複数のスイッチに対応しており、対応リストも公開されている。自分好みのクリック感があるスイッチを探してみるのもいいだろう。

 どちらの製品もゲーミング向けではあるが、見た目も派手すぎず快適な操作感を実現している。ゲームプレイはもちろんのこと、普段使いのキーボードとマウスとしても活躍してくれるはずだ。