うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する本連載。世界中には、結構面白い話題があるものです。この記事で一気にチェックしましょう!
●MicrosoftがOpenAIとのパートナーシップを継続
Microsoftは1月23日(現地時間)、OpenAIとの長期パートナーシップを継続すると発表した。OpenAIに対して数十億ドルの投資を行う。OpenAIへは、これまでも2019年と2021年に出資をしており、今回が3回目となる。
OpenAIは、画像生成AIの「DALL・E2」や質問に対して自然な言語でそれらしい回答を行う「ChatGPT」などを手掛ける、AIの研究/開発を目的とした非営利団体だ。2015年末の設立にはイーロン・マスク氏も関わっていたが、2018年に役員を退いている。
最近では、画像生成AIが学習データとして著作権的に問題がある画像を利用している、ChatGPTの結果は一見それらしくはあるものの、誤りも多分に含まれている。また、学生がレポートをChatGPTに書かせているなど、さまざまな問題も指摘されているようになってきた。しかし、MicrosoftはOpenAIへの投資を強化することで「業界をより責任ある結果へと導く助けとなる」としている。
Microsoftとしては、OpenAIの開発するAI技術を自社サービスに取り込むことも目的としており、Azure OpenAI Serviceの一般提供も発表されている。また、今後ChatGPTをBingやMicrosoft 365に組み込む予定とも伝えられている。
●Windows 10/11でスタート画面やUWPアプリが開かない問題発生
Microsoftは1月24日(現地時間)、Windows 10/11において、スタートメニューやWindows検索、Universal Windows Platform(UWP)アプリが期待通りに動作しなかったり、開けなかったりする問題が発生する可能性があると明らかにした。
対象となるのは、WIndows 11 22H2/21H2、Windows 10 22H2/21H2/20H2でサーバOSでは発生しない。
影響を受けるアプリの例として、BARCOの「ClickShare」が挙げられているが、原因はMicrosoft Office APIにあるようだ。APIの不具合により、レジストリデータの破損が発生する。このMicrosoft Office APIを利用してWindowsやOffice、Ourlook、Outlook Carendarと統合するアプリは影響を受ける可能性がある。
Windowsへの更新プログラムのインストールが原因ではなく、もともとあった不具合が、影響を受けるアプリの更新プログラムによって顕在化したようだ。Microsoftは現在調査中としているが、とりあえず回避するには、影響を受けるアプリのアンインストールが推奨されている。
なお、BARCOは個別にClickShareの対応バージョンをリリースしている。
●OnePlus初のメカニカルキーボードは2月7日に発表
OPPO傘下のOnePlusが、同社初となるメカニカルキーボードを2月7日に発表する。キーボードメーカーのKeychronと提携し、メカニカルキーボードに取り組んでいることは、2022年12月に明かされていたが、新たに一部外観が分かる形でのティーザーが公開されている。
具体的な仕様はまだ不明だが、ティーザーを見るとBluetoothと有線の両対応で、MacとWindowsをサポートする。また、キーボード右上にクリアなボリュームノブを備えている。キックスタンドなどは一部独自のものにはなっているが、配列を見る限り、75%キーボード「Keychron Q1 Pro」がベースになっているようだ。
●SK hynix、世界最速をうたうモバイル用DRAMのサンプル出荷を開始
韓国SK hynixは1月24日、世界最速をうたうモバイルDRAM「LPDDR5T(Low Power Double Data Rate 5 Turbo))」を開発し、サンプル出荷の開始を発表した。
LPDDR5Tの最大転送速度は9.6Gbpsに達し、2022年11月に発表された前世代のLPDDR5X(8.5Gbps)よりも13%の高速化を実現している。なお、LPDDR5Tは同社としては第8世代のLPDDR6開発に先立ち製品化した、第7世代(LPDDR5X)のアップグレード品という位置付けになっている。
JEDECが定めた1.01〜1.12Vの超低電圧領域で動作し、高速性と超低消費電力を両立させてもいる。サンプル製品は16 GBのマルチチップパッケージで、1秒間にフルハイビジョン映画15本に相当する77GBのデータを処理できるとのことだ。LPDDR5Tは10nmの第4世代にあたる“1anm”で製造されており、量産は2023年後半に開始予定としている。
●Appleが「iOS/iPadOS 16.3」「macOS Ventura 13.2」を公開
Appleは1月23日(現地時間)、iOS/iPadOSの最新版となる「iOS/iPadOS 16.3」、macOSの最新版となる「macOS Ventura 13.2」を公開した。いくつかの不具合対応の他、Apple ID向けにセキュリティキーのサポートを追加、意図しない緊急SOSの発信を防止するための機能などが追加されている。
今回のアップデートでは、CVE番号ベースでiOS/iPadOS 16.3は13件、macOS Ventura 13.2は26件の脆弱(ぜいじゃく)性への対応を行っている。なお、一部については旧バージョンのOSにも影響することから、旧端末向けのセキュリティアップデートとして「iOS 15.7.3」「iPadOS 15.7.3」「macOS Monterey 12.6.3」「macOS Big Sur 11.7.3」も配信されている。
また、iOS 15にもアップデートできない、さらに古いデバイス向けに「iOS 12.5.7」も配信された。悪用報告がある「CVE-2022-42856(「WebKit」が悪意のあるWebコンテンツにアクセスすると、任意のコードを実行してしまう可能性)を解消する修正が行われている。
対象デバイス(iPhone 5s/iPhone 6/iPhone 6 Plus/iPad Air/iPad mini 2/iPad mini 3/第6世代iPod touch)を使っている場合は、速やかなアップデートをおすすめする。なお、同脆弱性は、「iOS 16.1.2」「iOS 15.7.2」で対応されている。
●Steamで「基地建設フェス」開催中
ゲーム配信プラットフォーム「Steam」にて、「基地建設フェス」が開催されている。期間は日本時間で1月31日午前3時までだ。
基地建設フェスとは聞きなれない言葉だが、要するに建築要素のあるゲームが対象となっている割引セールだ。「Fallout 4」「Fallout 76」「ARK: Survival Evolved」「CITIES: SKYLINE」などが最大75%オフとなっている。
高難易度シミュレーションゲームの「IXION」など発売記念セールを除き、初のセール対象となっているタイトルもあるので、気になるものがないかチェックしてみるといいだろう。