今年のサンマ来遊量が「前年を下回る」とする4日の国立研究開発法人水産研究・教育機構の予報公表を受け、本県の関係者は危機感を募らせる。サンマは本県の主力魚種だが、2年連続の不漁で価格は高騰。加工業者は原料確保に苦慮し食卓への打撃も大きい。関係者は漁獲増が見込まれる10月上旬までの漁期前半に期待を寄せる。  大型サンマ船5隻を有し、大船渡港(大船渡市)の水揚げ本州一に貢献する鎌田水産(同市赤崎町)の鎌田仁社長は「厳しい予報だ」と受け止める。盆以降に出漁するが、外国船による漁獲の懸念も強く「漁期前半の好漁と、漁期後半に漁場が沿岸寄りになることに期待し、昨年以上の水揚げを願う」と表情は険しい。  同機構の予報では、魚体が大きい1歳魚の割合が昨年より低いとされ、2年連続の価格高騰に苦しんだ加工業者は悩みを深める。  竜田揚げなどを製造する同市猪川町の広洋水産の鈴木幸喜社長は「主に買い付けする前半に来遊量が増えるのは期待が持てるが、同じ量でも魚体が小さいと商品価格は大幅に下がってしまう」と懸念する。