大槌町の金沢地域復興協議会(兼沢平也会長)は5日、同町金沢の大勝院で震災慰霊碑の除幕式を行った。震災で人口の約1割に当たる1285人が犠牲となった同町で慰霊碑建立は初めて。参列者は追悼の意を示すとともに、犠牲者の魂を鎮め、津波の猛威を後世に伝えていくことを誓った。 地域住民ら約40人が参列。平野公三町長は「震災発生時、ライフラインが寸断される中で、金沢地区には多くの住民が避難してきた。碑の完成をきっかけに、災害の教訓を次世代に語り継いでほしい」とあいさつ。大勝院花園会女性部が御詠歌を唱え、哀悼の意を表した。  御影石製の慰霊碑は縦1・5メートル、横2・7メートル、高さ約2・6メートル。「地震があったら津波が来ると考えよ」などという津波の教訓を碑に刻んだ。  金沢地区は津波で甚大な被害を受けた町中心部から離れており、比較的被害が少なかったが、仕事などで町中心部にいた住民2人が犠牲となった。町は今回の慰霊碑完成を機に、他の9地区でも震災の風化を防ぐモニュメント設置などを検討する。 【写真=大槌町金沢に建立された震災慰霊碑。地域の女性らが御詠歌を唱え震災で犠牲になった人々の冥福を祈った】