釜石地域のものづくり企業は、2019年に釜石市で開かれるラグビーワールドカップ(W杯)に向け、本県が開発した高付加価値コバルト合金コバリオンの新製品開発に乗り出した。独特の輝きや高い耐熱性、硬度を生かして将棋の駒やジンギスカン鍋、ペーパーナイフの開発を進め、来年2月の完成を目指す。世界の注目が集まるW杯をチャンスと捉え、釜石の技術力と復興をアピールする。  新製品開発は、釜石・大槌地域産業育成センターの呼び掛けで釜石、大槌2市町を中心に6事業所が参加。今月3日には釜石市平田(へいた)の岩手大釜石サテライトで、素材の特長を生かし、いかに消費者視点に立った商品を作るかを10人で議論し、プラチナ状の色と質感を生かした将棋駒、硬さと輝きを楽しめるペーパーナイフ、金属臭が皆無で熱伝導が良いジンギスカン鍋の試作を決めた。  素材供給や切削加工など各企業の得意分野を持ち寄って試作を重ね、製品に結実させる。釜石市の製造業エイワの山崎雅広開発・営業課長(36)と田中剛史リーダー(36)は「コバリオンを、さらに世に出すチャンス。加工する際の素材の歩留まり率など課題も多いが、やりがいがある」と意気込む。