8月に入り、県内の山はクワやミズナラなどツキノワグマの好物の木の実が少ない「餌の端境期」を迎えている。影響で里に下りて田畑を荒らすクマが急増しており、盆には墓の供物を狙うクマと墓参者が出くわす恐れもある。関係者は墓に供物を置きっぱなしにしないよう呼び掛けている。  大船渡市三陸町吉浜の千歳(せんざい)集落の墓地では昨年の盆前後にクマが出没した。墓参者から連絡を受けた同集落の県鳥獣保護管理員・千葉信夫さん(70)が駆けつけると、成獣らしきクマ1頭が墓地の上の林に見えた。  墓の供物を狙っているのか、クマは墓地を眺めながらウロウロ。花火でクマを追い払ったが1時間後には再び出没の連絡があった。  同集落会長の漁業佐藤善公さん(62)は「皆心配している。クマが供物を食べに来て危険な状況になりかねない」と危惧する。