釜石市駒木町の不動寺で住職補佐を務める森脇妙紀(みょうき)さん(55)は2013年から、東日本大震災の月命日に歩き供養を欠かさず続けている。震災6年5カ月となった11日も、盆を控えた釜石市街地を巡り「お迎えに参りました。一緒に帰りましょう」と、行方不明者の魂に祈りをささげ、遺族の心にそっと寄り添った。「七回忌を経ても、決して悲しみが消えることはない。震災に、終わりはないのです」と歩を進める。  午前10時半に寺を出発。青緑色の法衣に黒のスニーカー、左手には長い数珠を携え、右手の鈴を鳴らしてすたすたと行く。胸に下げた袋には、投網を構えた観音像。行方不明者の魂と、残された家族らの心を救う願いを込めた。  惨禍を伝えるためにも、森脇さんは命ある限り歩き供養を続けるつもりだ。「七回忌が過ぎても悲しみや苦しみを募らせる方は多い。被災地では、震災に終わりなどない。互いに支え合って生きねばならない」と寄り添い続ける。