花巻市大畑の情報通信機器製造業、新興製作所(資本金1億円、西村辰彦社長、従業員150人)は、同社OBを対象に出退社時間自由で簡単な組み立て作業を任せるユニークな取り組みを進めている。複合型コミュニティーセンター「マイスターものづくりセンター(MMC)花巻」と称し、ビジネスが主眼ではなく、昔の同僚や現役社員との交流など個人の満足度を重視。豊かな人生を支える「新興スタイル」は注目を集めそうだ。  MMCは、昔の仲間と語り合える「集い」と、技術を伝承する「教え」、生涯学習を続ける「学ぶ」、実際にものづくりを行う「造る」を目的とし、同社OB会(会員273人)の協力を得て、昨年11月に部品の組み立て分野で試行を始めた。  同社内の会議室に作業場「コミュニティールーム」を設け、平日午前8時半から午後5時までの間、好きな日に通い、可能な時間帯に作業する。製造ノルマはなく、完成数量に応じた歩合制で組み立て費を支払う仕組みだ。  現在は70歳前後のOB4人が活動する。