少子高齢化が進む県内で、保育所と高齢者施設が一体化した幼老複合施設が増加傾向だ。子どもの社交性を高め、高齢者の認知症を予防するなど世代間交流の相乗効果が期待されるほか、施設の併設や一体化で土地や建物を有効活用できる利点もあり、今後も増加しそうだ。有識者は取り組みを評価しつつ、感染症対策やトラブル防止など、双方をサポートできる職員を育成する必要性を指摘する。  県内で早くから同ケアを取り入れた久慈市侍浜町の侍浜保育園(久慈陽子園長)の園児は、同じ建物内のデイサービスセンターさむらい(久慈義昭施設長)に毎朝あいさつに出向き、利用者とパズルや手遊びなどで交流している。誕生会や節分、年末の演芸会などの行事も一緒に楽しむ。  同保育園は1999年の改修で施設を統合。同センターによると、交流を通じて園児は精神的な成長が促され、高齢者は明るさを取り戻すなど双方に好影響が出ており、先進事例として県内外の関係者が見学に訪れている。