土壇場で勝負強さを発揮した。男子団体の千厩(一関)は失いかけた流れを取り戻し、39年ぶりに優勝旗を奪還した。  1勝1敗で迎えた決勝の第2ダブルス。第1ゲームを順調に取った千葉捺葵(なつき)主将(3年)・伊藤駆(2年)組だったが、第2ゲーム終盤に突如失速。「攻め急いでしまった」(千葉主将)とミスから逆転を許した。第3ゲームも悪い流れを引きずり、8−11でインターバルとなった。  それでも2人に焦りはなかった。「攻めて1本取ろう」。相手ペアとは6月に1度対戦。プレー範囲の広い相手の前衛にシャトルを拾われることが多かった反省を生かし、左右に打ち分けた。  それまで受け身になっていたが、ドライブの利いたショットで攻勢。怒とうの10連続得点で突き放すと、勢いそのままに勝負を決めた。  選手は県新人優勝にも満足することなく、ダッシュや長距離走で基礎体力を強化。攻撃3人に対し1、2人でシャトルを返す練習にも力を入れ、粘り強さを磨いた。一発勝負の緊張感に慣れるため県外の大会にも参加。追い詰められた場面で、日ごろの特訓が生きた。  次なる目標は今大会同様、花巻が舞台となる東北大会での8強進出。千葉主将は「攻めの姿勢で一つずつ勝ち進みたい」と語り、伊藤は「相手を圧倒するプレーを見せたい」と気合を入れた。 (下石畑)