山田厚俊(ジャーナリスト)

【まとめ】

・18日、民進党蓮舫代表「二重国籍」問題で記者会見へ。

・この問題抱えたままでは次期衆院選戦えないとの危機感党内に蔓延。

・蓮舫氏が小池都知事に挨拶に出向いたことや、都議会民進党議員を「希望の塾」に参加させたいとしたことを問題視する声も。

 

民進党の蓮舫代表が7月18日、日本と台湾の「二重国籍」問題に関して記者会見をするという。昨夏以来、何かにつけ取り沙汰されてきた問題だ。とはいえ、疑問なのはなぜこのタイミングなのかという点。

「都議選惨敗の責任を取るとして松原仁衆院議員は都連会長を辞すると表明しましたが、党内にはそれだけでは済まない、蓮舫代表をはじめとした党執行部の刷新を求める声も強くありました。とりわけ、蓮舫代表がこのまま代表の座に居続けるとした場合、二重国籍問題を抱えたままでは次期衆院選は戦えないとの危機感が党内に蔓延していたため、この問題を放置できないとの判断が働いたからです」(民進党関係者)

今回、都議選で民進党は5議席の“惨敗”。選挙前から離党ドミノが止むことなく、存在感を示せなかった。それでも「告示前の予想ではゼロとか1議席だったことを考えれば、善戦した」(民進党都連関係者)と、ノー天気な声も挙がっていた。どう総括すべきなのか、それすらも今の民進党には見えてこない。蓮舫氏の会見と同日の18日、都連の常任幹事会が開かれ、この場の総括が一つの節目となるという。

それとは別に、蓮舫代表の責任云々を問う声は、政党としての総括とはかけ離れていると指摘する声がある。ある落選議員はこう語る。

「蓮舫氏の責任を問うならば、

①昨年9月23日、都知事に就任した小池百合子氏に対し、都庁まで出向いて挨拶した。公党の代表が一首長に挨拶にしに行くなんて前代未聞。しかも、党としての判断はなく、蓮舫氏は独断で行った。そこまでへり下った態度を取った時点で問題にすべきだ。

②また、小池都知事が政治塾『希望の塾』を始めるとした際、都議会民進党の都議を参加させたいと発言した。これもあまりにもあり得ない話。当時、民進党の都議では参加しない方針でまとまったが、落選中の元職たちはこぞって参加した。

この2点をみただけで、公党の代表でいること自体がNGだと、なぜ国会議員の皆さんは訴えないのか」

地方選の結果を必要以上に国政に持ち込むこと自体が間違いだし、今さら二重国籍問題を蒸し返すこともナンセンスだと、この落選議員は語る。しかし、一方でこれまでの軽率な言動を見逃すことも許されないというのだ。こうした声を蓮舫代表は、民進党執行部は、そして民進党所属の国会議員はどう受け止めるのだろうか。