「細川珠生のモーニングトーク」2017年7月8日放送

細川珠生(政治ジャーナリスト)

Japan In-depth編集部(坪井映里香)

【まとめ】

・加計問題、安倍首相は予算委に出るつもりだった。

・自民党のメディア戦略が上手くいっていない。

・内閣改造、基本は変えない。

 

自民党が大敗退した東京都議会選挙から1週間。影響を与えたと思われる加計問題は、選挙後、動きを見せた。加計問題に対する安倍政権の今後の対応と8月にも行われる内閣改造について、政治ジャーナリストの末延吉正氏に、細川珠生氏が聞いた。

加計問題に関する閉会中審査の実施が正式決定した。前川喜平元文部科学省事務次官も参考人招致される。しかし、安倍総理はヨーロッパ訪問中だ。それに対し自民党の竹下亘国会対策委員長は、「10日の質疑の様子を見極めて総合的に判断したい」と述べるにとどまった。

しかしながら、都議選の前に安倍総理に会ったという末延氏によると「(総理)本人は出るつもりのようだった。ところが自民党は前川さんを参考人招致するという方だけ受け入れて安倍さんがいつ出るのかについて竹下国対委員長は含みを残したまま(だった)。あのあたりが古い(手法だ)。」と述べ自民党の国会対策委員会のメディア対応を批判した。この点に関し末延氏は小池都知事のメディア手法を「見習ったらよい」と述べた。

細川氏は、「参考人招致を先にやって、総理の日程もあるのでその後、日程調整に入りたいと言えば、『(安倍首相は)やる気だな』、と国民に伝わる。」と述べた。

末延氏は、「第2次・第3次と復活した安倍政権は左派リベラルメディアと保守メディアの使い分けをしていた。その結果メディアの半分以上に不満がたまっている。」と述べた。一方「安倍政権の側も、二階幹事長ら含め、メディア不信がある」ため、「メディアに対してきちんとボールを投げ返せばいいのにメディアを敵にしてしまった。」と、メディア側と政権側、双方に不信感が存在していると指摘した。

「その点小池都知事は小泉純一郎元首相のところにいた人なので、メディアが扱わざるを得ないようにする、味方につける、というのが非常にうまい。」と評価した。

細川氏はそういった安倍政権のメディア対応を「考えすぎて裏目に出ている。」と指摘した。また細川氏は、「国対だけではなくて安倍総理の近くにいる官邸の人や閣僚、政権中枢にいる方たちが考えすぎることによって政権にマイナスになるようであれば内閣改造と、官邸の人事も含めて党役員人事で、大幅な人の入れ替えが必要。」との見方を示した。

その内閣改造のポイントについて末延氏はまず、「(安倍政権は)第2次で復活してきた時が一番強かった。」と述べ、その後甘利元経済再生担当大臣が辞任したことで、麻生財務大臣と菅官房長官が政策でぶつかるようになった、と指摘。「基本は菅さん、麻生さん、甘利さん、党に二階さん高村さん。この骨格は動かさないだろう。ポストも変えないと思う。」と述べた。甘利氏について、「何かの形で入って調整役になる。」と末延氏は述べた。

また末延氏は、「問題は、官邸の情報発信や整理(の悪さ)。」と述べ、

1年前では内閣官房副長官として世耕弘成参議院議員、加藤勝信衆議院議員の2人が菅官房長官を支えていたため官房長官だけに負荷がかからなかった、とした上で、「今の官邸はなんでも官房長官1人」と指摘し、「そんな中で何をやっても駄目」「骨格はそのままにしても自分の周りにいる官房副長官だとか特別補佐官とかをお友達ではなくて若い、実力のある人をどんどん入れる」ことを提案した。

戦後の長期政権を担った佐藤栄作元総理は田中角栄や福田赳夫らは若手を競わせることにより変化をもたらしたという。末延氏は、「実力のある若手を育てて太っ腹な構えを示すような内閣改造になるのか」がポイントだと述べた。

不祥事が相次ぐ稲田朋美防衛大臣について末延氏は「本人も辞表を出すべきだし、安倍さんもスパッと切るべき。」と述べた。末延氏は稲田防衛大臣を「基本中の基本がなっていない」とし、「直ちに退場」すべきとの考えを示した。

また末延氏は、北朝鮮のICBMと思われるミサイル発射に九州の豪雨災害、秋にかけて台風、と自衛隊の活動も増えてくる、とし、防衛大臣のポストの重要性を強調した。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2017年7月8日放送の要約です)

 

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