キウイやマンゴーは、外国産のフルーツと思っていないだろうか? たとえば、キウイ。ニュージーランド産が有名だが、近々、日本産のキウイが市場を席巻するかもしれない!

 キウイの生産・販売を手掛けるゼスプリ(ゼスプリインターナショナルジャパン)とスタートアップ「天地人」が、日本国内でキウイ栽培に最適な土地探しを現在進行形で進めている。「北半球で作ることができれば(南半球にあるニュージーランドと)収穫時期が逆転し、流通時期が長くなる」というのがその理由だ。この「キウイフルーツ・ポテンシャル名産地発掘プロジェクト」は、内閣府による実証プロジェクトに採択され、今年度中に日本のどこかをキウイの新名産地として特定する計画だ。

「天地人」の土地探しでユニークなのは、人工衛星データを含めたビッグデータと人に宿るノウハウを組み合わせた独自の土地評価エンジン「天地人コンパス」を開発し、土地のポテンシャル(=価値)を発掘しようとしている点だ。最近は、コメ卸の企業と業務提携契約を結び、「宇宙ビッグデータ米」の栽培・収穫にも取り組むと発表した。

「天地人」を立ち上げたのは、現役のJAXA衛星エンジニア百束泰俊氏、元マイクロソフトで農業IoTスタートアップを立ち上げた東大特任研究員の繁田亮氏ら3人。JAXA主任開発部員と「天地人」取締役。二足のわらじを履く百束氏に、「天地人」が進める土地評価ビジネスや未来について聞いた。

キウイの栽培適地を日本で見つける、鍵は「宇宙の目」

「土地評価エンジン」とは、いったいどんなものなのか。ゼスプリとの共同プロジェクトを例に挙げて、具体的に説明してもらおう。

「まず、出荷基準を満たすキウイがたくさん収穫できる土地の気候風土はどういうものなのか、ヒアリングから始まります」(百束氏)

 膨大な成功事例から気象条件について、たとえば早春の霜が2日以下、年最低気温がマイナス3℃以上、夏の最高気温が35℃を超えないことなど、地形については南向きの斜面で水はけがよいことなどを洗い出していく。