利用者数を初公表、2強を脅かす存在に

 米アマゾン・ドット・コムは1月22日、音楽ストリーミング配信サービス「Amazon Music」の世界利用者数が5500万人を超えたと明らかにした。

 米国や英国、ドイツ、日本では利用者数が1年前に比べて約50%増加したという。同社にとって比較的新しい市場であるフランスやイタリア、スペイン、メキシコなどでは2倍以上に増えたとしている。

 アマゾンが音楽配信サービスの利用者数を公表したのは、これが初めて。これまでこの分野で後発である同社は、競合大手の足元にも及ばないとみられてきた。

 しかし、ここに来て急速に利用者数を伸ばしており、先行するスウェーデンのスポティファイと米アップルを脅かす存在になりつつあると、英フィナンシャル・タイムズなどの海外メディアは伝えている。

アマゾンは米国で最も成長著しい

 ロイター通信によると、スポティファイの有料会員数は2019年9月時点で1億1300万人、アップルの「Apple Music」は同6月時点で、無料体験も含めて約6000万人。首位のスポティファイは、広告モデルの無料サービスも提供しており、そちらの利用者数は約1億4000万人。

 アマゾンのサービスの規模は首位のスポティファイと比べると依然小さい。しかし米市場調査会社のeマーケーターは、アマゾンの音楽配信は米国で最も成長が著しいと報告している。eマーケーターによるとアマゾンの強みは、有料会員プログラム「プライム」とAIスピーカー「Echo」。自社のサービスや端末の利用者に特典を付けるなどして、幅広い料金プランを用意。顧客の囲い込みを図っているという。