EVについては、世界で唯一、国としてEV発売台数をメーカーに義務づけている中国で、小型SUVの「C-HR EV」やレクサス「UX300e」の販売が決まっているのみ。日本では2020年後半に、短距離移動の2人乗りシティコミューターの販売が決まっている。

 EVプラットフォームの開発についても、トヨタの具体的な動きは見られない。

 スバルは2020年1月、「スバル技術ミーティング」で、トヨタと技術連携して開発するSUVタイプのEVのデザインコンセプトモデルを公開した。ただしその際、スバルからトヨタとのEVプラットフォーム開発についての説明はなかった。

 トヨタは2017年にトヨタ主導で(トヨタ90%、マツダ5%、デンソー5%)、電動化技術の開発企業「EV C.A.Spirit」(本社:愛知県名古屋市)を立ち上げている。同社ホームページには、事業趣旨として「コモンアーキテクチャー構想により、軽自動車からトラックまでのEV基盤技術を一括企画開発」とある。2017年の設立当初は、スバル、ダイハツ、スズキなどトヨタとの資本や技術連携で関連するメーカー各社がEV C.A.Spiritに段階的に参画し、トヨタによるEVプラットフォーム開発構想が具現化されるとの見方が業界内で主流だった。

 だが、スバル幹部らの話では、スバルのSUVタイプEVはEV C.A.Spiritとは関係がなく、トヨタとスバル2社間での案件だとの認識である。

 また、マツダが2020年秋に欧州を皮切りに世界市場で発売するマツダ初の量産型EV「MX-30」についても、マツダ側からトヨタとの直接的な関わりについてのコメントは発せられていない。