輸入車では、ジャガー・ランドローバーの新型「ディフェンダー」に注目が集まっている。オフロード性能を先代モデルよりも向上させると同時に、内外装やオプションパーツを豊富に揃えた。価格を499万円からとレクサス中級SUV並みとしたことで、これまで輸入車SUVに縁のなかった層からの関心が高まっている。

 このほか、トヨタ「ヤリスクロス」、三菱「アウトランダー」、日産「エクストレイル」など、下期にも売れ筋SUVの発表が控えている状況だ。

日本のユーザーが欲する「ミニバンの次」

 それにしても、なぜ、いま日本で各メーカーがこぞってSUVを市場投入しているのだろうか?

 最大の理由は、世界的なSUVシフトだ。SUVは1960年代にアメリカで商用車を起源として誕生し、90年代以降に乗用車化が進んだ。今やアメリカの自動車市場はSUV比率がもっとも高く、2019年にアメリカで販売された自動車は4割強がSUV、4割弱がセダンなどの乗用車、残り2割弱がSUVとの部品共用性が高いピックアップトラックとなっている。

 こうしたアメリカでのトレンドは2010年代から中国にも伝播しており、2台目の新車を買う際は定番のセダンではなくSUVにする30〜40代の中国人ユーザーが増加している。