(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 リモートワークが一気に広まったウィズコロナ時代。さまざまな業務が、対面ではなくオンラインで行われるようになったが、自動車業界においてもクルマのオンライン販売の動きが活発になってきた。

 トヨタは2020年9月8日、「トヨタ中古車オンラインストア」の運用を開始した。

 利用者は専用ウェブサイトにアクセスし、トヨタ販売店が扱う中古車在庫を閲覧。気に入ったクルマを選択すると、オンライン上で契約は完了する。支払いは、銀行振込みの場合、1回払いまたは2回払い。分割払いの場合、審査もオンラインで完結する。

 車両登録などに必要な書類を郵送で受け取り、記入して返送すると、約2〜3週間後にトヨタ販売店で納車となる。関東、中部、関西から実施し、年内に全国展開を目指すという。

 中古車購入のすべてのプロセスをオンラインで行う取り組みは、国内自動車メーカーとしてはトヨタが初めてである。

 また、気になるのは、今回のプレスリリースの最後に「将来的には、トヨタの新車についてもオンライン販売を開発する予定」と記されている点だ。このまま自動車流通のオンライン化が一気に加速するのだろうか? なぜ、トヨタはこのタイミングでオンライン販売の実用化を進めるのか?