気候変動に対応した米作りを考えるべき時

 東アフリカにおけるサバクトビバッタの大発生には地球の温暖化が影響している可能性が指摘されている。サバクトビバッタの増殖にはエサとなる植物と、植物の繁茂させる雨が必要だ。そして、最近は東アフリカやアラビア半島南部を襲うサイクロンが増えている。

「世界的な異常気象。それも当然あると思う。昔はこの辺も冬に氷が張ったが、今はもう張らない。梅雨の長雨も最近のことだしね。夏の気温上昇でコメが影響を受けているわけではないけど、やはり梅雨の長雨は良くない」

 日本におけるトビイロウンカの発生と気候変動がどこまで直接的に結びつくのかははっきりと言えないが、地球温暖化の影響で気候のボラティリティが大きくなっていることは間違いない。梅雨の長雨や夏の高温、台風の直撃など、20〜30年前とは明らかに変わっている。

 少子高齢化やパン食の拡大でコメの消費量は減少しており、今年の生産量や米価に与えるトビイロウンカの影響は限定的だと思われる。ただ、激しさを増す気候変動に併せて、従来の農業のあり方を変えていく必要があるのかもしれない。

(結城 カオル)