案件管理プラットフォームで法務部をAmazonのように利用しやすく!

 もう一つ、法務部主導で進めているのが「案件管理プラットフォーム」です。私は、法務部と事業部の関わり方を変えるアプリケーションをつくりたいと思っていました。例えば、気になる商品があったとき、Amazonなどのインターネット通販サイトを検索すると思います。それと同様、事業部が法律の関わる案件で気になることがあった際、手軽に検索・相談できるアプリケーションが欲しいと考えていました。

 これまで事業部からの相談には、法務部員単体で応対していました。それが、案件管理プラットフォームの構築により、一括して管理できるようになりますし、事業部は目的に応じた情報をアプリケーション上から取得することもできるようになります。完全外注だと数千万円、数億円のコストが必要なので、自社IT部門の協力を得ながら、Microsoft Power Appsで自社開発しているところです。

 昨年からのコロナ禍がビジネス領域で大きなテーマになっているように、法務部が対応しなければならないテーマも時間の経過とともに激しく変化し、より広範に、より複雑になっています。この変化に企業が対応していくためには、法務部の“考える時間”が必要であり、そのためにリーガルテックが不可欠です。

 テクノロジー導入には、社内交渉、予算検討、業務フロー見直し、新たなルール策定など、ある程度の時間や手間が必要とされ、導入には初期コスト・ランニングコストがかかります。しかし、テクノロジーを最大限活用できる方法を考えれば、それらの時間・手間・コストを超える効果を獲得できるはずです。 

(JBpress)