(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 日本の自動車メーカーは、このままではEVシフトのグローバルな流れに乗り遅れてしまうのではないか?──そんな不安を感じさせるような発表が海外であった。

 7月8日、「ステランティス(Stellantis)」が電動化戦略に関するオンライン説明会「Stellantis EV DAY 2021」を開催した。ステランティスは2021年1月に伊FCA(Fiat Chrysler Automobiles)と仏PSA(Peugeot Societe Anonyme)が合併して誕生した自動車メーカーグループである。

4年半で3兆9000億円を新規投資

 発表会でステランティスは、2025年までに30ビリオンユーロ(約3兆9000億円、1ユーロ=130円)を投じて、「LEV」(Low Emission Vehicle、低排出ガス車)に関する開発を進め、2030年までに欧州で新車販売の70%、またアメリカでは40%をLEVに置き換えるという目標を掲げた。

 一般的に「LEV」は、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)などの電動車が主体である。さらにCNG車(天然ガス車)や水素エンジン車などガソリン車やディーゼルエンジン車に対する代替燃料車も含む。