エンベデッドソリューションを提供しB2B2C領域へも進出

 現在、全産業にわたって、法人のお客さまはデジタル領域で大きく変化しており、その法人の顧客である個人のお客さまの嗜好や行動パターンも変化しつつあります。この大きな流れに、私たちは一貫してカスタマーセントリシティ(顧客本位)の考え方で対応すべくこれまでの金融機関のようにB2C、B2Bといった目の前にいるお客さまのニーズにのみ応えていくのではなく、法人のお客さまのアプリやECサイトにわれわれのファイナンスや決済サービスも埋め込んで、サービスやサイトの充実を図るなど、B2B2Cの領域に進出し、お客さまのお客さままで想定したソリューションを提供させていただいております。


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 具体的な事例としましては、トヨタ自動車様の提供する決済アプリ「TOYOTA Wallet」の開発における共創があります。当社はこのアプリに銀行口座デビット機能、電子マネー機能をエンベデッドソリューションとして提供し、裏側からサポートさせていただいております。

 また、当社はSBIグループ様とも戦略的資本・業務提携を締結しており、三井住友銀行とSBIネオモバイル証券との業務提携では、三井住友銀行のお客さまに対して、Tポイントを使って国内株式取引等が可能な、SBIネオモバイル証券のサービス「ネオモバ」を案内し、また、SBIネオモバイル証券のお客さまに対して、外貨預金等の三井住友銀行の幅広い資産形成ニーズに対応可能な商品を案内するなど、相互のサービスをそれぞれのお客さまにご案内しております。また、三井住友カードとSBI証券との業務提携では、SMBCグループの共通ポイント「Vポイント」を利用して、SBI証券の投資信託の買付が可能となる等、さまざまな取り組みを進めることでお客さまの資産形成を後押ししております。

デジタル戦略のグローバル展開

 現在は、日本国内を中心にデジタルに取り組んでおりますが、これをアジア、そしてグローバルに広げていく計画です。特にアジアでは、アプリやECサイトなどにファイナンス機能を組み込むエンベデッドソリューションが加速しています。そこでまず、APAC(アジア太平洋)地域でのデジタルプラットフォーマーとの連携を進めてまいります。

 また、インドネシアでは、BTPNというグループ銀行を核としてデジタルバンクを立ち上げ済みですが、今回、周辺国への拡大第一弾として、4月にベトナム最大手のコンシューマーファイナンス、FE Creditへの49%出資、続いて6月にフィリピンの地場大手行RCBCに4.9%出資、最後に7月にインドのノンバンク大手Fullerton India への74.8%出資を発表しました。

 今回新たに出資する3社は、現地で高い知名度と豊富なリテール顧客基盤を有すると同時に、デジタル戦略に注力し、大手プラットフォーマーとの提携も活用しながら、多様なクロスセルを加速させており、われわれとしても、こうした出資先のデジタルバンク・ビジネスの成長も後押ししていきたいと考えております。