米アマゾン・ドット・コムが自社の電子商取引(EC)サイト内で展開する広告事業を拡大していると、米CNBCが9月19日に報じた。

「スポンサープロダクト」増加

 例えばアマゾンのサイトで「歯磨き粉」を検索すると、コルゲートやクレスト、センソダインといった人気ブランドの商品が一覧表示される。それら上位に表示される商品を詳しく見ると、画像下に「スポンサード」というラベルが付けられている。

 これらは「スポンサープロダクト」と呼ばれる広告。アマゾンは、利用者が入力した検索キーワードや閲覧内容に関連するスポンサー企業の商品を、検索結果ページや商品詳細ページに表示している。

 CNBCによると、アマゾンでは「オーガニック(自然)検索」と呼ばれる、スポンサー広告に左右されない検索結果が減少傾向にある。アマゾンのスマートフォン用アプリでは、歯磨き粉を探している利用者がオーガニック検索の結果を表示できるまでに画面を2回スワイプする必要があるという。

 アマゾンのECサイトではこれまで、検索結果ページの上部に表示されるスポンサープロダクトの数が2〜3件に抑えられていた。だが最近は最大で6件表示されるようになったと専門家は指摘している。

 また、アマゾンも自社製品の販促に商品検索を利用している。米国サイトで「シャンプー」を検索すると、パンテーンやロレアル、ネクサスといったブランドのスポンサープロダクトに優先してアマゾンのプライベートブランド商品「ソリモ」が表示されるという。

広告事業、87%増の79億ドル

 アマゾンの広告事業は急成長を遂げている。米調査会社のイーマーケターによると、2018年には米国の検索広告市場で米マイクロソフトを上回り、米グーグルに次ぐ2位に浮上した。アマゾンの検索広告はその後も成長が続いており、グーグルとの差を縮めている。