軍事産業から派生したIT技術

 日本から世界的なIT企業が出てこないのは、ユニコーンがいないからとか、スタートアップが少ないからだといわれていますが、もっと根本的なところで世界に出遅れていると思います。

 コンピューターを使いこなすユーザーという視点から見ると、日本人はかなり優秀な部類に入ります。

 読み書きができるので、ソーシャルメディアにおいては文章の投稿が盛んに行われていますし、コンテンツの質と量でも世界に負けないものを発信しているでしょう。

 しかし、その肝心なサービスというと米国が一番多く、最近では中国のものが日本に入ってきています。

 企業向けの分野でもドイツのSAPのようなIT企業が主流であり、ここでも国外のベンダーが主流となっているのです。

 かろうじてゲームは輸出されていますが、任天堂やソニーなどハードウエアをプラットフォームとしており新興企業ではありません。

 世界に進出できるIT企業がいないというのは、技術的なことではなく、もっと違うところに問題があるような気がします。

 日本には米国の国防総省のような最先端のIT技術を欲しがる、お金に糸目を付けない大口の顧客がいないのではないかということです。

 軍事産業といっても戦争に使われるだけではなく、民間に下りてきて一般市民に提供できることにより、我々も恩恵を得ることができます。