(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 ついに、マツダがスポーツカー「ロードスター」を本格的なモータースポーツに投入した。

 マツダのレーシングチーム「マツダスピリットレーシング」(MAZDA SPIRIT RACING)は2022年のスーパー耐久シリーズにフル参戦している。9月4日、スーパー耐久シリーズ第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」の決勝に、マツダスピリットレーシングからST-Qクラスに「マツダ2バイオコンセプト」が出場、さらにST-5クラスに「ロードスター」が初めて出場した。

 マツダ本社が直接関与する本格的なモータースポーツは、1991年に世界最高峰の耐久レースである仏ルマン24時間で総合優勝を果たした後、92年に休止すると発表している。30年ぶりとなるレースへの本格参戦、そして今回のロードスターの投入はマツダにとってどのような意味があるのか。背景から説明していこう。

水素燃料車でレース参戦したトヨタ

 スーパー耐久シリーズは、量産車をベースとした国内外のマシンが9つのクラスに分かれて行う長距離レースだ。走行時間は、最短がスポーツランドSUGO(宮城県)での3時間、最長は富士スピードウェイ(静岡県)での24時間である。