NHK連続テレビ小説「エール」が好調だ。普段、会社にいるはずの人たちがテレワークで在宅となり、視聴するようになったのが人気に火が付いた理由だとか。阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」などを手掛けた作曲家・古関裕而さんをモデルにした主人公を演じているのは窪田正孝。「マッサン」以来6年ぶりの男性主人公なのだそう。

 とはいえ、朝ドラといえば、どうしてもヒロインに関心が集まるもの。「マッサン」もマッサン本人を差し置いて、妻役シャーロット・ケイト・フォックスの人気がすごかったが、今作も主人公の妻になる音役、二階堂ふみが熱い。

 そこで今回はそんな朝ドラ女優たちの、朝は見せない魅力が詰まった、ある意味、もう一つの“裏代表作”を紹介したい。朝ドラどころか地上波では絶対にお目にかかれない、映画ならではの体を張った演技が見られる選りすぐりの5本である。

国民的イケメン俳優のヌードシーンも

 昔は若手女優の登竜門といった印象だった朝ドラ・ヒロイン。いまや実力派女優が国民的人気者へと大きく飛躍するステップの足掛かりといった印象を受ける。『ぐるナイ』の『グルメチキンレース ゴチになります!』にレギュラー出演し、その後は『翔んで埼玉』(19)を大ヒットさせた二階堂ふみ。彼女は抜群の演技力で、映画ファンの間では昔から評価されてきた逸材だ。

 10代で浅野忠信相手に濃厚なラブシーンを見せた『私の男』(13)。『この国の空』(15)、『蜜のあわれ』(16)ではきれいなお尻を露わに。『リバーズ・エッジ』(18)でついにフルヌードになった。

『リバーズ・エッジ』はカリスマ漫画家、岡崎京子の伝説的人気コミックの映画化。90年代の高校生たちの性と暴力が描かれた作品で、二階堂ふみは主人公ハルナ役。

 ハルナはボーイフレンドの観音崎が執拗にいじめる山田をかばう。山田は河原で見つけた死体をこっそり「宝物」にしているとハルナに告げるが、それは後輩のこずえも同様で、3人は奇妙な友情で結ばれる。ゲイであることを隠している山田。彼のカモフラージュの恋人、カンナ。モデルで摂食障害のこずえ。薬物とセックスにおぼれる観音崎とルミ。どうしようもない気持ちを抱えながら淡々と生きる若者の表裏一体。