いまのシーズン、自家用車に乗ろうとして、日向に止めてある愛車のドアを開けると、中はどうなっているか?

 蒸し風呂状態ですよね。先日薬局で涼感スプレーを買ったのですが「車の中とかに置かないでください。爆発するかもしれませんから」と親切な店員さんからひと言ありました。

 なぜ、日向に置いてある愛車は蒸し風呂になるのか?

 一つのポイントは「窓が締め切られている」ことにあります。熱を扱う物理の言葉を転用するなら「閉鎖系」という状態に近い。

 系の内部と外部の間に空気のやり取り、通風が確保されていない状態で、これを強い日差しや周囲の熱気が暖めれば、車内は過熱状態になって当然です。

 先ほどの世田谷区のケースでは、この「閉鎖系」状態に加え、もう一つ厄介なことがありました。実は室内にストーブのような「高温熱源」があるのです。

 それは・・・本人の代謝、つまり自分自身の「体温」そのものが熱源となって、密閉された室内の温度を上げてしまう可能性がある。

 もし室温が私たちの体温(36度台くらいでしょうか)よりも高くなってしまったら、それこそ私たちは「茹で蛙」状態で、堪ったものではありません。

 実際に熱中症で生命にかかわる危機的状況になってしまう一つのシナリオとして、このような「密閉した室内」での、自身の体温を含む熱による熱中症のリスクを指摘せねばならないでしょう。

 すでに多く報道され指摘されている通り、冷房の使用、体温の過剰な上昇があれば冷却の必要性、また水分補給などが有効です。