令和の現在、夫婦の3組に1組は離婚する。残る3分の2の多くも、大なり小なり問題や悩みを抱えている。ネットニュースやSNSでリアルな夫婦像に触れる機会が増え、我が身を振り返る人も少なくないだろう。9月に新著『妻が怖くて仕方ない』(ポプラ社)を上梓したジャーナリストの富岡悠希氏が「日本の夫婦の今」を明らかにする本連載。今回は11月22日の「いい夫婦の日」を前に、『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』などの著者で人工知能学者の黒川伊保子さんへのインタビューをお届けする。

◎初回から連載を読む
妻の暴力で脱臼、救急車で運ばれた僕が考える夫婦の「リアルと理想」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71659)

(富岡 悠希:ジャーナリスト)

――拙著『妻が怖くて仕方がない』を黒川さんに献本したことが、今回のインタビューのご縁になりました。頂いたメールの中で、黒川さんは僕の妻について、「奥様はサイコパス?」と書かれています。

黒川伊保子氏(以下、黒川):私はまず人に暴力を振るうかどうかに、脳の癖について一つの境界線があると思っています。著書を拝見すると、富岡さんは奥様の暴力によって救急車で運ばれています。

 暴力を振るうような場面でないのに、暴力を振るってしまう。脳に何らかの化学反応が起こって、想像を遥かに超えた行為をしてしまう。先天的にそうする人を、私はサイコパスではないかと疑います。

 ただし、最終的に判定するのは精神科医でしょう。メールで「サイコパス?」とクエスチョンマークをつけたのは、そのため。または、富岡さんがそう考えていないかという意味でした。