一方、徳島県では、新成人(20)自身が大けがを負う事故も発生しました。

●新成人7人が軽トラックの荷台に乗ったまま走行か 転落した男性(20)が重傷 徳島(ABCニュース:https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_13586.html)

 なんと、軽トラックの荷台に高校の同級生6人を乗せて走行中、一人が転落。脳内出血や脳挫傷の重傷を負ったというのです。運転者はもちろん、同乗者もこうした行為が禁止されていることを知っていたはずですが、なぜこんなことになってしまったのでしょうか。

 19〜20歳と言えば、皆、普通免許を取ってから日の浅い初心者ドライバーのはずです。ただでさえ運転が未熟なのに、酒を飲んだり、定員をはるかに超えた同乗者を乗せたりするというのは、いったいどういう神経なのか? 「車を運転する」ということの責任、そして事故後の現実を、あまりに甘く見ていると言わざるをえません。

アメリカでは未成年、初心者ドライバーに厳しい規制が

 たとえば、アメリカのカリフォルニア州の道交法では、未成年者および免許取得1年未満のドライバーに、日本にはない厳格な法規制を設けています(*カリフォルニア州での免許取得最低年齢は16歳。成人年齢は18歳/翻訳協力 Jun Jim Tsuzuki氏))。

●深夜(23時〜5時)の運転禁止
●20歳以下の同乗者の禁止(ただし、保護者、25歳以上の免許取得者、有資格運転指導員が同乗している場合を除く)
●未成年者(18歳未満)の運転中の携帯電話の使用は禁止(成人は、ハンズフリー装置を使えば携帯の使用は認可されている)

 春に向けてのこの時期は、免許取りたての若者による交通事故が増える季節です。特に、複数の友人を乗せ、カッコをつけて無謀運転をするケースが散見されますので、家族の中に初心者ドライバーがいる方は、くれぐれも他人を同乗させないよう、そして初心者の友人の車には、誘われても安易に同乗しないよう、注意しておくことが必要です。

 また、2022年4月1日から、成人年齢が18歳に引き下げられますが、冒頭のような新成人たちの車への向き合い方を目の当たりにすると、つくづく、免許を取得する前からの、「加害者」の視点に基づく、厳しく、リアルな交通教育の必要性を痛感します。