文=酒井政人

「スピード駅伝」と呼ばれる出雲駅伝

 2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から「中止」になった出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝競走)が、明日10月10日に開催される。

 三大駅伝のスタートとなる出雲は6区間45.1㎞(1区8.0㎞、2区5.8㎞、3区8.5㎞、4区6.2㎞、5区6.4㎞、6区10.2㎞)。全日本(8区間106.8㎞)や箱根(10区間217.1㎞)と比べて距離が短く、「スピード駅伝」と呼ばれている。しかし、8〜9月は「夏合宿」で走り込みをしているため、選手のコンディションは「8割ほど」というチームが多い。

 出雲の特徴は、距離が短いため、1区で大きく出遅れると挽回が難しい。逆に3区までに勢いに乗ると、逃げ切ることもできる。過去には、2012年の青学大、2019年の國學院大のように〝伏兵〟が優勝をさらったこともあった。今年の神在月にはどんなドラマが待っているのか。

大本命は今年の箱根を制した駒大

 大本命は昨年度の全日本を6年ぶり、箱根を13年ぶりに制した駒大だ。今季はトラックシーズンでも圧倒的な存在感を示している。5月の日本選手権10000mでは田澤廉(3年)が日本人学生歴代2位の27分39秒21、鈴木芽吹(2年)が同3位の27分41秒68をマーク。唐澤拓海(2年)が5月の関東インカレ2部の5000mと10000mで青学大勢らを抑えて日本人トップを奪うなど〝3本柱〟が充実している。

 順当なら1区唐澤、3区鈴木、6区田澤というオーダーか。つなぎ3区間を担う選手も5000mで13分43〜52秒台のタイムを持つ安原太陽(2年)、篠原倖太朗(1年)、花尾恭輔(2年)、赤津勇進(2年)らが入る。1区で出遅れない限り、悲願の「駅伝3冠」に向けて〝好発進〟となるだろう。