フィリピンの首都マニラで行った三者会談で写真撮影に臨む、(左から)米国のレックス・ティラーソン国務長官、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と河野太郎外相(2017年8月7日撮影)。(c)AFP/YONHAP〔AFPBB News〕

 北朝鮮が、また、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射した。日本の排他的経済水域に落下、その到達高度から射程は1万キロに達し、米国本土、シカゴなど中西部にまで達するとの分析もある。

 核弾頭搭載も視野に入ってきたと言われるだけに、その脅威は新たなるステージに入ったと言えるだろう。8月5日、国連安全保障理事会では、これまでで最も厳しい経済制裁決議が採択された。

東西冷戦中、人々を震え上がらせた核の危機

 米国中西部、ミズーリ州カンザスシティ。

 緊張高まる東西冷戦情勢のニュースを伝えるテレビ。軍人、医師、農場、学生、それぞれの日常にも不安がのぞく。

 「どっちも先に核を使いたくないはずだ」
 「問題なのは、どこに落とすかってこと」

 「こんな何もない田舎では、何も起こりはしないさ」
 「何もない? 近くには空軍基地があって、ミサイルサイロもある。立派な標的さ」

 1983年、米国での放映時、1億人が見たというテレビ映画『ザ・デイ・アフター』は、日本でも放映され、翌年には劇場公開もされた。そんな「米国が初めて「ヒロシマ」を体験した」と謳う衝撃作ののどかな田舎の様子は急変する。

 シェルターへの避難命令。必需品を買い込もうとパニック状態のスーパー。欧州で核兵器が使われたとの報道。飛び立つミサイル。不安げに空を見上げる市民たち。「30分でソ連に到達する」「ソ連のもだ」との声。

 そして鳴り響くサイレン、逃げ惑う人々、閃光、轟音、キノコ雲・・・。

 戦いなど無縁と考えていた市民の日常がいきなり遮断される。どちらが先に発射したかも分からない。どっちみち結果は同じだが・・・。

 いまや、安全な場所など、世界中どこにもない。戦地とは違い、戦いの日常感がないだけに余計怖い。

 始まる「The day after」の苛酷な現実。実際の「ヒロシマ」を知る日本人としては描写に少々不満は残るが・・・。