前回は、中国ベンチャー市場を読み解く上での第5のキーワードとして、「ハイリスク・ハイリターンな投資環境」を扱った。平均寿命3年未満、新卒起業失敗率95%、年間創業440万社の中でAラウンドに到達するのが1600社、Cラウンドに至ってはわずか200社という「ハイリスクな環境」である反面、今でもホームランディールが日々誕生し、投資家を惹きつけて止まない「ハイリターンな環境」であることをご紹介した。

 また、併せて中国ベンチャー企業の3つの代表的「失敗パターン」として

・「マクロの読み違え」:イスがない・早すぎる
・「組織を拡大しすぎて自滅」:資金調達できない時期に逆回転
・「マネジメントの分裂・中核人材流出」:日の浅い新設チーム・CEOが富を配分しない

についても考察を加えてみた。

(前回の記事)「ある日、業界ごと消滅する中国ベンチャーのリスク」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50643

 最後のキーワードとなる今回は、「政府の放任と規制の適切な調和」として、政府がどのように勃興する新規市場の舵取りを行い、ベンチャー育成と秩序維持に向き合っているかについて、実例を元に掘り下げてみたい。